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対岸の家事  朱野帰子   



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対岸の家事 [ 朱野 帰子 ]
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2018年8月発行 講談社 317p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

どうしてこんなに大変なんだろう?家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ詩穂。娘とたった二人だけの、途方もなく繰り返される毎日。幸せなはずなのに、自分の選択が正しかったのか迷う彼女のまわりには、性別や立場が違っても、同じく現実に苦しむ人たちがいた。誰にも頼れず、いつしか限界を迎える彼らに、詩穂は優しく寄り添い、自分にできることを考え始めるー。

【感想】

   専業主婦であることを選んだ詩穂を中心に、
   ワーキングマザーの礼子、イケダンの中谷など、
   家事・育児にそれぞれの立場で悩む人々をリアルに描き、
   わかりみが深い。

   何度そうそうとうなずいたことか。

   そして、 そこから抜け出す方法をやさしく示してくれる一冊。

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真壁家の相続  朱野帰子   



真壁家の相続

真壁家の相続
著者:朱野帰子
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2015年3月発行 双葉社 302p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ある日、大学生の真壁りんは、祖父の死を知らされた。急いで葬儀会場へ向かい、真壁家の一族が集まったところで、一人の青年が現れる。彼が「隠し子」と名乗ったことを皮切りに、相続の話し合いは揉めに揉めることに。マイペース、しっかり者、自由人、冗談好き、ゴシップ通…。一人一人はいい人なのに、火種が次々と浮上し家族は崩壊寸前。解決に奔走するりんは、真壁家一族で笑い合える日々を取り戻すことができるのか?笑って泣けるホームドラマの傑作。

【感想】

   いやいや、これは!

   『駅物語』の朱野さんだし、この表紙だし、
   ということで勝手にほのぼの系かと思っていたら、
   祖父が亡くなり
   多くない遺産をめぐって
   仲が良かったはずの親戚がこじれて、
   なんだかブラックなお話。

   現実、
   こういうことって多いんだろうなあ。

駅物語  朱野帰子   



「大事なことを三つ言っとく。緊急時は非常停止ボタン。間に合わなければ走れ。線路に落ちたら退避スペースに入れ」 酔っ払う乗客、鉄道マニアの同期、全自動化を目論む駅長に、すべてを知る美人コンシェルジュ。毎日100万人以上が乗降する東京駅に配属された若菜は、定時発車の奇跡を目の当たりにし、鉄道員の職務に圧倒される。臨場感あふれる筆致で駅を支える人と行き交う人を描ききった、書き下ろしエンターテインメント!

駅物語

駅物語
著者:朱野帰子
価格:1,470円(税込、送料込)
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2013年7月発行 講談社 307p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新人駅員の若菜直は、個性的な同僚たちとアクシデントに七転八倒。それでも彼女はまっすぐ進む。彼の気持ちを知るために。

【感想】

   ええ話~。

   東京駅に配属された新人駅員・若菜直。

   ある理由から鉄道会社に就職した彼女が
   一癖も二癖もある同僚・先輩・上司駅員たち、お客様たちと
   遭遇する事件を通じて
   駅の、鉄道の奇跡と魅力がぐんぐん響いてきました。

   すごいなあ、
   毎日当たり前に動く鉄道って!

   鉄は鉄道会社に就職しにくいのか、
   そうか、そうなのか(笑)。

   登場人物の中では由香子が好きだなあ。
   彼女はプロだわ。

海に降る  朱野帰子 



絶対に<しんかい6500>に乗ってやる。
ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞の俊英が贈る、爽快深海エンターテインメント!

JAMSTEC(海洋研究開発機構)に勤務し、女性として初めて、有人潜水調査船<しんかい6500>のパイロットを目指す天谷深雪は、<しんかい6500>の建造に携わった父への不信から閉所恐怖症を発症し、船に乗ることができなくなってしまう。そんな時、広報部に中途採用の新人・高峰浩二がやってきた。高峰は、深海生物学者だった亡き父が18年前に日本海溝の海底で目撃したという未確認深海生物〈白い糸〉を自ら発見したいと公言する。そんな高峰に反発を覚える深雪だが、互いに父親への複雑な感情と、「<しんかい6500>に乗って深海に行く」という共通の想いを持つ二人は、次第に接近し、惹かれ合う。やがてついに、二人が<しんかい6500>に乗って深海に潜る日がやってくる。そこで待っていたのは、誰もが予想していなかった事態だった……。JAMSTEC全面協力のもと、圧倒的なリアリティとリーダビリティを備えた、爽快深海エンターテインメント!


海に降る

2012年1月発行 幻冬舎 330p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

女性初の有人潜水調査船パイロットを目指す天谷深雪。深海に棲む未確認巨大生物を追い求める高峰浩二。目的は違えど、想いはひとつ。爽快深海エンターテインメント。

感想 

   有人深海潜水調査官にパイロットとして乗り組む女性と、
   深海生物を探す男性を
   中心とした海洋小説。

   正直なところ専門用語が難しかったけれど、
   登場人物の交流・成長が面白く
   ラストはおお!と思いました。

   この分野に興味がある人は
   もっとのめりこんで読めると思います。


マタタビ潔子の猫魂  朱野帰子  


マタタビ潔子の猫魂

2010年1月発行 メディアファクトリー 213p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

おれは猫魂。日本古来の憑き物だ。主君である潔子28歳は無口で地味な派遣OLだが、襲い来る憑き物たちに彼女の怒りが爆発する時、おれの猫魂パワーが発動される!地味OL28歳が黒ずくめの美女に変身!痛快・妖魔退散エンタメ!猫魂降ろしていじわる退治!第4回ダ・ヴィンチ文学賞大賞受賞作。

感想

   「おれ」は聖武天皇の頃から生きている猫魂。
   もちろん現世では「猫」の形をしています。
   その「おれ」が憑いている主君の潔子は
   代々憑き物筋であった家系の末裔。

   でも 実際の潔子は 弱気で地味な28歳の女性。
   そんな猫魂を使うことなど 及びもつかず
   毎日職場の人たちとうまくいかず 悩んでばかり。

   そのうまくいかない職場の人には
   別の「何か」が取り付いていて 
   潔子の悩みが最高潮に達した時に
   「おれ」が潔子に憑依して 相手の「何か」をやっつける。
   その間 潔子には意識がなく 
   なぜかやっつけた相手の職場の人からは
   怖れられるようになっていく、
   というお話が4つ。

   水戸黄門的なパターンにのっとった勧善懲悪のお話。
   たたかいの様子とか 笑えるところもあり
   水戸黄門の印籠にあたる「わらべうた」が
   とても面白かったです。
   でも ちょっと背景が複雑~なお話でした。。
   
   自分の方がたくさん食べるのに いつも割勘を強要する先輩OLと
   職場の給湯室の清潔さにやたら潔癖な上司と
   結婚して子供を早く産むようにしきりに誘う学生時代の友人と
   自分がかわいくて周りからちやほやされていることを
   鼻にかけていて 潔子に対する配慮が足りない後輩OLが
   潔子と猫魂の相手。

   それぞれ こんな人いるだろうな~という嫌な人物で
   猫魂がやっつけてくれるところは なかなかに痛快。
   でも肝心の潔子が普段からもうちょっと毅然としていれば、
   とも思いました。
   でも その「もうちょっと」ができなくて
   悩んじゃう人も多いんでしょうね。

   ラスト 潔子自身がなんとかしようという決意を持って
   終わるところがよかったです。