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わたしの忘れ物  乾ルカ   



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わたしの忘れ物 [ 乾ルカ ]
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2018年3月発行 東京創元社 288p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

中辻恵麻がH大学生部から無理矢理に紹介された、大型複合商業施設の忘れ物センターー届けられる忘れ物を整理し、引き取りに来る人に対応するーでのアルバイト。引っ込み思案で目立たない、透明なセロファンのような存在の私に、この仕事を紹介したのはなぜ?なぜこんな他愛のない物を引き取りに来るの?忘れ物の品々とその持ち主との出会い、センターのスタッフとの交流の中で、少しずつ心の成長を遂げる恵麻だがー。六つの忘れ物を巡って描かれる、じんわりと心に染みる連作集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

妻の忘れ物/兄の忘れ物/家族の忘れ物/友の忘れ物/彼女の忘れ物/私の忘れ物/エピローグ

【感想】

   複合施設の中の忘れ物センターで
   バイトを始めた恵麻が出会った
   二人の先輩と6つの忘れ物とその落とし主。

   三人で解いた忘れ物の謎と
   そこにこめられた人の思いを描く。

   そして恵麻自身の思いについても。

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花が咲くとき  乾ルカ  ★   



花が咲くとき

花が咲くとき
著者:乾ルカ
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2016年3月発行 祥伝社 350p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

札幌で暮らす小学六年生の瀬川大介には、自らの鬱屈を晴らす、ささやかな楽しみがあった。それは隣家に住む、指が二本ない謎の老人佐藤北海が見守る貧弱な樹がつける花芽を削り取ること。開花を待つ北海の喜びを奪うことで、不満を溜めた老人が“暴発”することを願っていた。だが、夏休みに入ったある日、大介の油断を衝いてその樹が白い花を咲かせる。それを見た北海は突如ボストンバッグを抱えて旅に出発、両親と喧嘩して家出をするつもりだった大介は、急遽彼を追うことに…。一人の少年の好奇心と冒険心が生んだ心に沁みわたる感動の物語。

【感想】

   すごくよかった。

   1980年の夏、
   札幌の小学生・大介が
   学校にも家庭にも嫌気がさし
   隣の偏屈な老人にこっそりついて家出してからの道中。

   色んな人や出来事に出会い
   そして老人のことを理解するようなり
   大介は次第に視野を広げ心を大きくしていく。

   すごいすごいすごい。

   読み終えてタイトルが胸にしみます。

ミツハの一族  乾ルカ   



ミツハの一族

ミツハの一族
著者:乾ルカ
価格:1,836円(税込、送料込)
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2015年4月発行 東京創元社 255p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

未練を残して死んだ者は鬼となり、井戸の水を赤く濁す。そのままでは水源は涸れ、村は滅んでしまう。鬼となった者の未練を解消し、常世に送れるのは、“ミツハの一族”と呼ばれる不思議な一族の「烏目役」と「水守」のみ。黒々とした烏目を持つ、北海道帝国大学医学部に通う八尾清次郎に報せが届く。烏目役の徒兄が死んだと。墓参りのため村に赴き、初めて水守の屋敷を訪ねた清次郎は、そこで美しい少女と出会うー。大正時代の北海道を抒情豊かに描いた、清艶なミステリ。

【目次】(「BOOK」データベースより)

水面水鬼/黒羽黒珠/母子母情/青雲青山/常世現世

【感想】

   大正時代の北海道。

   この世に未練を残して鬼となった者を、
   烏目の青年とむくろ目の佳人が
   あの世へと送り出す…という連作短編集。

   なぜ未練をもちそれをどう解くのかというミステリと、
   幽玄なファンタジーと、
   青年と佳人の心のゆらめきが
   心地よかったです。

森に願いを  乾ルカ   



森に願いを

森に願いを
著者:乾ルカ
価格:1,620円(税込、送料込)
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2015年2月発行 実業之日本社 308p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

いじめ、就職、恋愛、不治の病…さまざまな思いを抱えた人々の運命を変える言葉とは?静かな感動を呼ぶ「森」のミステリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

色づく木ー鏡の森/春めく木ー我は地に伏し/雪待つ木ーインディアンサマー/病の木ー夏の名残のバラ/育ちゆく木ー五十二歳の秘密基地/とらわれの木ー揚げひばり/新たなる木ー光差す場所

【感想】

   たぶん札幌の街中にある
   大きな森にやってくる、
   不登校の中高生、就職に苦戦中の若い女性、
   死期間近となった青年、リストラにおびえる中年男性などを
   癒す不思議な森番の青年と森の自然。

   こういう場所や人が
   身近にあるといいなあ。

   心やすらぐファンタジー。
   (ミステリーじゃないなあ)

11月のジュリエット  乾ルカ   



11月のジュリエット

11月のジュリエット
著者:乾ルカ
価格:1,728円(税込、送料込)
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2014年10月発行 KADOKAWA 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

高校2年の優香は乗り込んだ飛行機で、謎のガスにより乗客が大量死する事件に巻き込まれる。生き残ったのはわずか5人。地獄と化した機内に現れた4人の美青年たちは「NJ」という研究のデータを奪うため、秘密に触れた優香たちをも葬り去ろうとする。4人と対峙するうち、生きることに無気力だった優香は変わり始めるがー。閉ざされた飛行機で、凍えるアラスカの地で、少女は“生”を見つめ直す。名もなき花が導く、美しきサバイバル・ロマン。

【感想】

   高2の優香が乗り込んだ飛行機がハイジャックされ
   乗客は優香を含む5人を残して全員惨殺され、
   アラスカに不時着する。

   犯人は国籍不明のイケメン4人組。

   彼らの目的は。

   生きる気力のなかった優香たちはどうしたか。

   謎めいてスリリングな展開。

   優香が極限状態の中で
   「生きる意味」を見出していくのがよかった。
   そうだよ、そうだよ。

   それにしても乾ルカさんは
   いろんなタイプの本を書かれるなあ。

モノクローム  乾ルカ   



母さんはなぜ、僕を捨てたの? 答えはきっと、盤の上にある。母子家庭で育ち、幼いときに母に捨てられた少年・慶吾。孤独の中で囲碁に打ち込む慶吾の姿を、写真部の香田のカメラがいつも捕らえていた。香田の屈託ない態度のおかげで徐々に心を開いた慶吾は、それまで避けて通ってきた母の家出の理由と向き合おうとするが……。囲碁を通じて自分を取り戻す青春ミステリ。

モノクローム

モノクローム
著者:乾ルカ
価格:1,728円(税込、送料込)
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2014年6月発行 新潮社 302p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母さんが僕を捨てた理由。僕の、これからの生きる道。答えは全部、碁盤の上にある。暗闇の中に切なさがこみあげる青春囲碁長編。

【感想】

   悔しいなあ。
   囲碁のことがわかればもっと楽しめたのに!

   5歳の時に母親に置き去りにされた慶吾が
   母親が打ち込んでいた囲碁に出会い、
   それが縁で友人ができ、
   そして再び母親と繋がる。

   丁寧に描かれる若い男性の揺れる心が
   もどかしくて、つらくて、ずきずき。

   友人がとてもよいやつで、
   慶吾にとっても、
   私にとっても、
   救いになりました。

願いながら、祈りながら  乾ルカ  ☆   



願いながら、祈りながら

願いながら、祈りながら
著者:乾ルカ
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2014年3月発行 徳間書店 301p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

まるで時の女神が回収し忘れたようだ。北の大地の片隅に、ぽつんとたたずむ中学校分校には、一年生四人と三年生一人が学んでいた。たった五人でも、自称霊感少女もいれば、嘘つきな少年もいる。そこに赴任してきたのは、まったくやる気のない若い教師。けれど、やがて彼が知ることになる少年の嘘の痛ましい理由とは?ときには悩み、傷つきながらも、成長していく五人の、胸を打つ青春前期物語。

【感想】

   泣きました。

   北海道の村の5人の生徒しかいない中学校分校。

   だけど読んでいくと、
   それぞれに素晴らしい生徒が
   5人もいました。

   彼らが気づいた
   「いつか」「普通」「なにもないこと」の尊さ。

   私の心にも沁み入りました。

   とってもよかったです。

メグル  乾ルカ   



なぜ、あの無表情な女性大学職員は強制的にアルバイトを紹介してくるのだろう? 不思議なアルバイトがもたらす五つの奇蹟。いま注目の著者が端整に描く、連作短編集。

メグル

メグル
著者:乾ルカ
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2013年8月発行 創元推理文庫 283p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「あなたは行くべきよ。断らないでね」無表情ながら美しく、奇妙な迫力を持つH大学学生部の女性職員から、突然に声をかけられた学生たち。店舗商品の入れ替え作業や庭の手入れなど、簡単に思える仕事を、彼女が名指しで紹介してくるのはなぜだろうー。アルバイト先に足を運んだ学生たちに何がもたらされるのか、厄介事なのか、それとも奇蹟なのか?美しい余韻を残す連作集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ヒカレル/モドル/アタエル/タベル/メグル

【感想】

   謎の美女の
   (一つを除いて)「あなたは行くべきよ。断らないでね」という
   言葉とともに大学学生部から斡旋される
   不思議で驚きのバイトの話5編を描いた連作短編優。

   (一つを除いて)学生の抱えているものを取り除いてくれる
   素敵な話でね、
   うるっときましたわ。

   怖い話かと思ってこれまで敬遠していたのが
   もったいないくらい~。

   好き好き! 

   でもしつこく書いた「一つ除いた」一篇は
   なかなかに怖かったけれど。

   うん、でも、わたしの許容範囲。
   ブラックな感じがまたいいアクセントでよかったです。

向かい風で飛べ!  乾ルカ   


向かい風で飛べ!

向かい風で飛べ!
著者:乾ルカ
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2013年12月発行 中央公論新社 299p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

完全アウェーの転校生、さつき。スキージャンプの天才美少女、理子との出会いが、孤独で憂鬱な日々を塗り変えていくーわくわく、ハラハラ、うるうる。全部が詰まった青春小説。

【感想】

   北海道の小さな町に引越して来た中学生さつきは
   美少女理子に誘われてジャンプをはじめる。

   どちらかというと理子の紆余曲折が中心。

   悩みながらも頑張る少女・
   それを見守る人たち。
   私も応援しながら読みました。

   高梨沙羅ちゃんもこんな感じなのかな。

   乾ルカさんが書かれた、っていうのが
   びっくりするほどまっすぐな青春スポーツ小説でした。
   いや、どこにも、
   怖いところ、不思議なところがなかったのですよ(笑)。

たったひとり  乾ルカ   



たったひとり

たったひとり
著者:乾ルカ
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2013年1月発行 文藝春秋 269p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

なぜ俺たちは戻ってきてしまうんだ!?半壊したラブホテル。廃墟探索サークルの男女5人を襲うタイムループ。極限状況で剥きだしになるエゴ、渦巻く愛憎。悪夢を脱するため、たったひとりの犠牲の山羊となるのは誰か?驚愕の新感覚ホラー。

【感想】

   あー怖かった!

   廃墟となったラブホテルで
   なぜかタイムループに巻き込まれた大学生5人。

   そこから抜け出そうとあれこれ試行錯誤するが…。

   極限状態の中で、
   次第に明らかになる人間の本質が怖かった。
   みんな狂ってた。

   ループから出たかったはずなのに、
   最後は…にぞっとする。