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柘榴パズル  彩坂美月   



柘榴パズル [ 彩坂美月 ]
価格:1782円(税込、送料込)




2015年8月発行 文藝春秋 301p

【内容情報】(出版社より)

“あたしは自分の家族が好きだ。こんなこと云うとイタい娘って思われるかもだし、自分でも恥ずかしいヤツとかちょっと思うけど、いかんせん事実だから仕方ない”  優しい祖父と母、しっかりもののイケメンな兄、そして甘ったれの妹に囲まれ、愛情ゆたかな日々を送る19歳の美緒。東京下町、昭和テイストな「山田家」をめぐる謎は、意外な展開を見せて、ひと夏の記憶をかけがえのないものに変えてゆくーー。当たり前の幸福が切ないほど愛おしくなる短編連作集。

【感想】

   柘榴が植わっている家で
   とても仲良く暮らす五人家族の周りで起こる日常の謎…
   なのだけど、
   章毎にはさみこまれた一家惨殺事件の新聞記事が
   不安をかきたて、先を急がせる。

   それぞれの謎も、
   一家惨殺事件の真相も、
   面白かったよ。

   せつないけれど温かな気持ち。

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夏の王国で目覚めない  彩坂美月



架空のミステリツアーで別人格を演じた女子高生の運命は? 富士見ヤングミステリー大賞出身の著者によるひと夏の美しい推理ゲーム。


夏の王国で目覚めない

2011年8月発行 早川書房 403p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

父が再婚し、新しい家族になじめない高校生の美咲。だから、幻想的なミステリ作家、三島加深のファンサイトで加深が好きな仲間を知ったことは大きな喜びだった。だが“ジョーカー”という人物から【架空遊戯】に誘われ、すべてが一変した。役を演じながらミステリツアーに参加し、劇中の謎を解けば、加深の未発表作がもらえる。集まったのは7人の参加者。しかし架空のはずの推理劇で次々と人が消え…清新で強靱な新鋭作家が描く2010年代のぼくたちのミステリ。

感想 

   あるミステリ作家のファンサイトに集まったメンバーが
   ミステリツアーに参加し 架空の殺人事件の犯人を推理、
   脱落者は殺されていく、という過酷なルール。

   架空の殺人事件のシナリオと
   それを演じるメンバーの現実とがまじりあい、
   とある真実にたどりつく。

   凝った構成と緊迫した場面の連続で、注意深く読みました。
   とんでもないことが起こるのだから
   みんなツアーから逃げればいいのに、と
   ちょっと考えてしまいましたが
   そんなことをすると話はそこで思っちゃいますね。

   登場人物たちの青臭い若さが微笑ましいです。
   表紙とタイトルも素敵でした。

ひぐらしふる  彩坂美月  



今もどうしてもわからない、あの夏の出来事。
あれは怪現象なのか、故意の犯罪だったのか。異色の長編ミステリー!

夏の終わり、恋人との関係に迷いを抱えながら、祖母の葬儀に出席するために実家に帰省した、有馬千夏。地元の旧友とのとりとめもない会話から、千夏はかつて身の回りで起こった不思議な出来事を知る。誰も居ないさくらんぼ畑からの突き刺さる視線。衆目の面前で、手品のように消されてしまった婚約指輪。山奥の霊場で失踪した親子連れの観光客。山のてっぺんで、UFOに連れ去られた幼馴染……。はたして怪現象なのか、それとも、事件なのか。そして、千夏の目の前にたびたび現れる自分そっくりの幻"の正体とは。最後の最後まで、二重三重のどんでん返しが待ち受ける、ひと夏の青春ミステリー。"


ひぐらしふる

2011年6月発行 幻冬舎 342p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大衆の真ん中で突如消えた親子。UFOに攫われた幼馴染。身の回りで起こった不思議な出来事は、はたして怪現象なのか、故意の犯罪なのか。-夏の終わり、恋人との関係に迷いを抱えながら、実家に帰省した有馬千夏。地元の旧友とのとりとめもない会話から、千夏はかつて身の回りで起こった不思議な出来事を知る。誰もいないさくらんぼ畑からの突き刺さる視線。山奥の霊場で失踪した親子連れ。山のてっぺんでUFOに連れ去られた幼馴染…。そして、千夏の目の前にたびたび現れる“自分そっくりの幻”の正体とは。最後の最後に、二重三重のどんでん返しが待ち受ける。ひと夏の青春。精緻かつ大胆な仕掛け。異色の連作ミステリー。

感想 

   山形・天童(と思われる)にある実家に
   夏休みに帰省した女子大生が
   過去や今めぐりあった日常の謎を解決しつつ
   自分の問題にも向き合っていく。

   探偵役って ほんとなんでも知っていないと
   いけないんだなーと感心しました。
   
   恋愛について悩む登場人物や
   友人と思っていた人に対して
   意地悪な振る舞いをする登場人物など
   読んでいてすっきりしない気持ちになった箇所がいくつかあり
   歯がゆくもどかしい思いもしましたが
   それも 悩みゆれ動く主人公を
   強調するため 効果的だったのかもしれません。

   登場人物の名前が難しくて
   いかにも(たぶん)若い人の作品っぽい。
   表紙のイラストが素敵です。