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なかなか暮れない夏の夕暮れ  江國香織   



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なかなか暮れない夏の夕暮れ [ 江國香織 ]
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2017年2月発行 角川春樹事務所 334p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子…。切実で愛しい小さな冒険の日々と頁をめくる官能を描き切る、待望の長篇小説。

【感想】

   ふわ~不思議な小説。

   特に働いてないけどお金に困ってない中年独身男性と
   その周りの人たち(たくさん!)の日常。

   で、その日常の中に「読書」ということがあって、
   作中小説(北欧ミステリー)がはさまれているの。

   わー。説明難しい。

   実際の人物たちの日常は
   いろんなできごとが起こるけれどふわふわしていて、
   それに対して作中小説は血なまぐさくて、
   読書している人間て、
   こういうふうにふたつの世界にまたがって
   毎日をすごしているんだなあ。

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ヤモリ、カエル、シジミチョウ  江國香織   



ヤモリ、カエル、シジミチョウ

ヤモリ、カエル、シジミチョウ
著者:江國香織
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2014年11月発行 朝日新聞出版 410p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

虫と話をする幼稚園児の拓人、そんな弟を懸命に庇護しようとする姉、ためらいなく恋人との時間を優先させる父、その帰りを思い煩いながら待ちつづける母ー。危ういバランスにある家族にいて、拓人が両親と姉のほかにちかしさを覚えるのは、ヤモリやカエルといった小さな生き物たち。彼らは言葉を発さなくとも、拓人と意思の疎通ができる世界の住人だ。近隣の自然とふれあいながら、ゆるやかに成長する拓人。一方で、家族をはじめ、近くに住まう大人たちの生活は刻々と変化していく。静かな、しかし決して穏やかではいられない日常を精緻な文章で描きながら、小さな子どもが世界を感受する一瞬を、ふかい企みによって鮮やかに捉えた野心的長篇小説。

【感想】

   たとえこの私のつまらない生活でも、
   江國さんが書いて下さったら
   きっとそれは
   きらきらとして美しいものになるにちがいない。

   浮気している父と、
   小さな生き物の声や人の心の声が聞こえる幼稚園児のいる
   4人家族を中心としたお話。

   おとなたちはどうしようもないやつらで、
   男の子は傍目には気味悪い子かもしれないけれど、
   読んでいて
   きれいでいいことだらけのお話のような
   気持ちになってきたから不思議。

   中心となる人物をくるくると変えて
   語られていくのだけど、
   男の子のパートがいちばん好き。

はだかんぼうたち  江國香織   



9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。桃がいながらも響子に接近していく鯖崎……。”誰かを求める”思いに、あまりに素直な男女たち=”はだかんぼうたち”のたどり着く地とはーー。

はだかんぼうたち

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著者:江國香織
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2013年3月発行 角川書店 369p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

桃*35歳独身、歯科医。6年付き合った恋人と別れ9歳下の鯖崎と交際中。響子*桃の親友。元走り屋の夫や4人の子供とせわしない日々を送る主婦。山口*60歳目前に家族を捨て響子の母・和枝と同棲。だが和枝が急死し途方に暮れる。鯖崎*桃の恋人。やがて響子にも惹かれはじめ桃にその気持ちを公言する。出逢い、触れ合ってしまう“はだかんぼう”たちは、どこへたどり着くのか。年下男性との恋。親友の恋人との逢瀬。60歳目前での同棲…。心に何もまわない男女たちを描く長編恋愛小説。

【感想】

   親子・姉妹・友人・恋人など
   いろんな関係にある人たちが10人以上現れて、
   1年余りの間
   いれかわりたちかわり自分の思いを語るお話。

   「物事は、みんなつながっているのだ」 

   変化するようで、変化しないようで
   それでも、少しずつ変化していく人間関係。

   ぐるんぐるんぐるんと酔いしれます。

ちょうちんそで  江國香織  ☆   


ちょうちんそで

ちょうちんそで
著者:江國香織
価格:1,365円(税込、送料込)
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2013年1月発行 新潮社 205p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

取り戻そうと思えば、いつでも取り返せるー雛子の謎が解かれるとき、伝えられる人生の秘密。切なさと歓びが暗闇から掬い上げられる、全く新しい長編。

【感想】

   マンションに住むある女性と
   その周りの人々の、
   とんでもなく不穏で、
   とんでもなく静かで、
   とんでもなく美しくて、
   とんでもなく冷たくて、
   とんでもなく掴みどころのない、
   でも
   とんでもなく魅力的な物語。

   結局何の話?だけど、
   それでもやっぱり好きだわぁ。

   装丁もとても綺麗ですね。

   読み終えて
   「思わせぶり」「雰囲気美人」っていう言葉を
   思い浮べました。

犬とハモニカ  江國香織  ☆   

空港の到着ロビーに、渦のように生まれるドラマを、鮮やかにすくい取り、絶賛された、川端賞受賞作ほか、最新最高の短編を集めた花束のような短編集。

犬とハモニカ

犬とハモニカ
著者:江國香織
価格:1,470円(税込、送料込)
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2012年9月発行 新潮社 216p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

空港の国際線到着ロビーを舞台に、渦のように生まれるドラマを、軽やかにすくい取り、「人生の意味を感得させる」、「偶然のぬくもりが、ながく心に残った」などと激賞された、川端賞受賞作。恋の始まりと終わり、その思いがけなさを鮮やかに描く「寝室」など、美しい文章で、なつかしく色濃い時間を切り取る魅惑の6篇。

【目次】(「BOOK」データベースより)

犬とハモニカ/寝室/おそ夏のゆうぐれ/ピクニック/夕顔/アレンテージョ

【感想】

   6つの短編。
   
   最近の江國さんの本は少し苦手だったのけれど、
   これは久々に心から楽しんだ。

   全然似ていないのに、
   なぜか自分が主人公になった気分で
   小説世界に迷い込む。

   静かに細やかに美しく築き上げられた世界の中で
   恋愛したり生活したり。

   陶然。


金平糖の降るところ  江國香織





2011年10月発行 小学館 349p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

ブエノスアイレス近郊の日系人の町で育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドを“共有すること”をルールにしていた。留学のため来日したふたりだったが、誰からも好かれる笑顔の男・達哉に好意を抱く。しかし達哉は佐和子との交際を望み、彼女は初めて姉妹のルールを破り、日本で達哉と結婚。ミカエラは新しい命を宿してアルゼンチンに帰国する。20年後、佐和子は突然、達哉に離婚届を残して、不倫の恋人とともにブエノスアイレスに戻る。一方、妹のミカエラは多感な娘に成長したアジェレンと暮らしていたが、達哉が佐和子を追いかけ、アルゼンチンにやってくると…。東京とアルゼンチン・ブエノスアイレス、華麗なるスケールで描く恋愛小説。

感想 

   夫の浮気を黙認。姉妹で同じ男と交際。娘が母の上司と不倫。
   とても許せないような出来事が江國さんにかかると、
   こんな物語へと昇華する。
   東京とブエノスアイレス。
   二つの都市を舞台にした現実とは思えない、
   自分に正直に生きる女性たちの愛の話。

   でも、以前ほど江國さんの描く女性に
   あこがれなくなってきたなぁ。
   昔は江國さんの描く主人公のすることを
   何でもまねしたい、と思っていたものなのに。
   それは、彼女らと私との間の「差」に気づいてしまったから?
   とっても残念だけど まぁ地に足をつけて頑張ります。

抱擁、あるいはライスには塩を  江國香織 ☆ 




抱擁、あるいはライスには塩を

2010年11月発行 集英社 594p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

三世代、百年にわたる「風変わりな家族」の秘密とは─。東京・神谷町にある、大正期に建築された洋館に暮らす柳島家。ロシア人である祖母の存在、子供を学校にやらない教育方針、叔父や叔母まで同居する環境、さらには四人の子供たちのうち二人が父か母の違う子供という事情が、彼らを周囲から浮いた存在にしていた。

感想

   本書の最後に「甘いためいきをつくのだ」とありましたが
   読み終えて私も 幸せなためいきをつきました。

   時空を前後して
   語られる柳島家の浮世離れした日常。
   1987年に 小学校に行かない子供がいる家庭が
   あったとは信じられない気もしますが
   この柳島家ではありうるかも、と思えます。

   彼らの食事やお酒やお紅茶やインテリアやお洋服や音楽に
   憧れの気持ちを持ち
   そして 親子関係や恋愛関係に 
   胸が苦しくなる思いをし。

   奇蹟のような一家の100年の記録。
   ずっしりと読み応えのある一冊でした。

真昼なのに昏い部屋  江國香織  

会社社長の夫と広い家に暮らす美弥子は、家事もしっかりこなす主婦。大学の先生でアメリカ人のジョーンズは、純粋な美弥子に心ひかれ…。恋愛のあらゆる局面を、かつてない文体で描きつくす意欲作。


真昼なのに昏い部屋

2010年3月発行 講談社 205p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

会社社長の夫・浩さんと、まるで軍艦のような広い家に暮らす美弥子さんは、家事もしっかりこなし、「自分がきちんとしていると思えることが好き」な主婦。大学の先生でアメリカ人のジョーンズさんは、純粋な美弥子さんに心ひかれ、二人は一緒に近所のフィールドワークに出かけるようになる。時を忘れる楽しいおしゃべり、名残惜しい別れ際に始まり、ふと気がつくとジョーンズさんのことばかり考えている美弥子さんがいた─。

感想

   んーんーんー。
   童話や昔話のような 優しくわかりやすい文体で
   出会いのドキドキから 恋と気付いてからの盛り上がりや
   自分の再発見とかを 詳しく書かれていて
   わかるわかる~という感じを受け
   美弥子さんも とても好ましい女性なんで
   うっかり だまされそうになりましたが
   私の苦手な不倫の話でありました。

   江國さんの描かれる女性は とても魅力的で
   読んでいると ああ~まねしたいと思うことが多いのですが
   この美弥子さんの 家事に対する熱意も
   立派です。
   私もきちんと 掃除をしなくちゃね。

   2010062208100000.jpg

   そうですの~。いつまでもパソコンをしていちゃいけませんの。
   (by リリー)    

  

左岸  江國香織  



2008年10月発行 集英社 565p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

福岡で隣同士に住んでいた茉莉と九―。踊ることと兄が大好きな茉莉は17歳で駆け落ちし、同棲、結婚、出産を経験する。数々の男と別れても、いつもどこかに、影のような九がいて…。江國香織と辻仁成の奏でる二重奏ふたたび。夢を信じることができるあなたに贈る柔らかな幸せの物語。

感想
 
   久々に江国さんの作品を読みました。
   相変わらず流れるような文章とストーリーで
   つるつると読めるお話です。

   「右岸」のなかで 九にとって茉莉はかなりの比重を占めていましたが
   「左岸」では 茉莉はほとんど九のことを気にしていません。
   なんだか 二人の温度差がありすぎて 今回のコラボは
   前回の「冷静と情熱の間」のようには
   うまくいってない気がしました。

がらくた  江國香織 




出版社 / 著者からの内容紹介

海外のリゾート地のプライベートビーチから物語は始まる。美しい少女を見つめている美しい中年の女性。少女は美海、15歳。女性は柊子、45歳。やがて東京へ戻った二人を主人公に展開される意表を突く人間関係。官能をかき立て、知性を刺激し、情感を揺り動かす、江國恋愛小説の記念碑的長編の誕生。