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ZOO2  乙一




Zoo(2)

2006年5月発行 集英社文庫 233p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

血液を探せ!/冷たい森の白い家/Closet/神の言葉/落ちる飛行機の中で/むかし夕日の公園で

感想 

   えっと、
   怖い!怖すぎるんですけど!
   『ZOO1』の方はまだ大丈夫だったけれど、
   こちらは私の限度を過えていました。

   毎日お風呂で短編を一つずつ読んだけれど、
   温まっているはずなのにゾゾゾーと。
   死体で出来ている家とか、
   全世界の生物の首がもげているとか。。。
   どうしても情景が目に浮かんできて。
   その向こうに、
   登場人物の哀しいもの思いがあるのは
   わかるのだけれど。
   
   いやいや、乙一さんの想像力にまいりました。

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ZOO1  乙一 ☆  




Zoo(1)

2006年5月発行 集英社文庫 265p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

カザリとヨーコ/SEVEN ROOMS/SO-far そ・ふぁー/陽だまりの詩/ZOO/文庫版特別付録・対談 古屋兎丸×乙一ー天才は深夜ラジオでつくられる。

感想 

   情景を想像するとグロテスクなものもあるのだけど、
   (SEVEN ROOMSとか、ZOOとか)
   登場人物の心はあくまでも相手に向かって
   いろんな意味でまっすぐだ。
   そのまっすぐさに心うたれた。
   中でも「陽だまりの詩」がいちばん好き。

   「陽だまりの詩」の主人公である彼女の
   これからを思うと心がしんと冷える。
   きっとそれでも「死」を理解した彼女は、
   豊かになったと言えるのだろう。
   ちょっとFF9のビビを思い出した。

   ここに収められている5編は映画化されたそうだけど
   どんな映像だったんだろう。
   怖くて、とても観られないけれど
   興味はあります。

失はれる物語  乙一 ☆  




失はれる物語

単行本版 2003年11月発行 角川書店 301p
文庫本版 2006年6月発行 角川文庫 381p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが…。表題作のほか、「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を初収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)

Calling You/失はれる物語/傷/手を握る泥棒の物語/しあわせは子猫のかたち/ボクの賢いパンツくん/マリアの指/ウソカノ

感想 

   先日の『不思議の扉 時をかける恋』と
   ブログのアップが前後してしまいましたが
   「Calling You」が所収されている
   短編集です。

   「Calling You」と
   「しあわせは子猫のかたち」と
   「ウソカノ」が特に好き。

   どれもせつなくて
   きれいで美しくて
   そして、残酷。
   
   余韻を残す短編集でした。
 

  

箱庭図書館  乙一 ☆ 



『ZOO』『失はれる物語』に続く待望の作品集!

コンビニ強盗との奇妙な共同作業。暗くてイタい文芸部員男女の不器用なやりとり。お正月に降った雪がもたらす不思議な出会い。読者を魅了する、6篇収録の最新作。


箱庭図書館

2011年3月発行 集英社 301p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

少年が小説家になった理由。コンビニ強盗との奇妙な共同作業。ふたりぼっちの文芸部員の青くてイタいやりとり。謎の鍵にあう鍵穴をさがす冒険。ふと迷いこんだ子どもたちだけの夜の王国。雪の上の靴跡からはじまる不思議な出会い。集英社WEB文芸「RENZ ABURO」の人気企画「オツイチ小説再生工場」から生まれた6つの物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

小説家のつくり方/コンビニ日和!/青春絶縁体/ワンダーランド/王国の旗/ホワイト・ステップ

感想 

   初・乙一作品!
   (別名義のものは読んでいますが)
   読者の方の投稿を 乙一さんがリメイクした
   連作短編集。
   
   文善寺町を舞台にした6つのお話。
   可笑しいのや、イタイのや、怖いのや。不思議なのや。
   いろいろな味わいのお話を楽しみましたが
   中でも最後の「ホワイト・ステップ」
   せつないけれど温かくて
   大好きです。
   これが最後にあるから 全体の印象も
   よい感じで読み終われました。

   「コンビニ日和!」もコミカルで楽しい。
   「青春絶縁体」の居所のなさと居心地の良さの
   組み合わせもなんだかわかる感じ。

   あちらこちらに出てくる図書館員の潮音さんが素敵。
   本読みの究極の姿かしら。

   あとがきで それぞれの作品に対する乙一さんの
   創作意図が読めます。
   また もともとの投稿作品は
   集英社のサイトで読めるので(こちら
   読み比べてみるのも 楽しそうです。

   乙一さんの作品には怖くないものもあるそうなので
   これから過去の作品も読んでみようかな、と
   思いました。