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そのバケツでは水がくめない  飛鳥井千紗   



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そのバケツでは水がくめない [ 飛鳥井千砂 ]
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2017年12月発行 祥伝社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

アパレルメーカー「ビータイド」に勤める佐和理世は、自らが提案した企画が採用され、新ブランド「スウ・サ・フォン」の立ち上げメンバーに選ばれた。そんなある日、カフェに展示されていたバッグのデザインに衝撃を受けた理世は、その作者・小鳥遊美名をメインデザイナーにスカウトする。色白で華奢、独特の雰囲気を纏う美名の魅力とその才能に激しく惹かれる理世。社内でのセクハラ事件をきっかけに二人の距離は一気に縮まるが、やがてその親密さは過剰になっていく…。

【感想】

   うわー、怖い怖い怖い。

   アパレルメーカーに勤める理世が
   新ブランドのために見つけた新人デザイナー美名。

   最初はとても親密だったのに
   次第に理世は美名に違和感を覚えるようになり…。

   理世の心理描写がリアルでこちらまで息詰まる思い。

   親しいことと
   支配することと
   なんでも受け入れることは違うことを改めて。

   美名のような人物が身近にいたら怖すぎる。

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砂に泳ぐ  飛鳥井千砂   



砂に泳ぐ

砂に泳ぐ
著者:飛鳥井千砂
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2014年9月発行 KADOKAWA 290p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大学卒業後、地元で働いていた紗耶加は、やりがいを見つけられず息苦しい毎日を過ごすなか、思いきって東京に行くことを決心する。新しい職場で気の合う同僚に恵まれ、圭介という優しい男性にも出会うことができた。やがて圭介と半同棲をすることになったが、彼の自分勝手な言動に違和感を抱きはじめる。苦悩する紗耶加を救ってくれたのは、写真を撮ることだった。そして、思いがけない新たな出会いが紗耶加の運命を変えていくー。仕事や恋愛で揺れ動く女性の生き様を圧倒的リアリティで描いた、勇気と希望の物語。

【感想】

   紗耶加・25歳が
   自身の感じる違和感、心の動きに
   正直に生きようとした10年間。

   仕事に、恋に、揺れ動き、
   でも強くあろうとする心のさまが丁寧に描かれ、
   そんな紗耶加の態度に惹かれます。

   そして同じような状況にある人たちを
   応援する一冊ともなるはず!

女の子は、明日も。  飛鳥井千砂   



14年ぶりに再会した四人の女性達。かつての”仲間”は今日の”敵”……。 既婚者の男を妻子から略奪し結婚した麻里子。営業部での成績は良かったのに編集部では企画が落ち続ける女性誌編集者・悠希。裕福とはいえない暮らしをしながらもあてのない不妊治療を始めた、マッサージ師の仁美。 売れはじめた途端に周りからの嫉妬にさらされる翻訳者・理央。 30代女性のプライドと思惑が交錯し、生活や仕事、恋愛や体の問題に振り回されながら、確かな光を得るまでを描いた。 欲望の輪から自由になれる、感涙必死の物語。

女の子は、明日も。

女の子は、明日も。
著者:飛鳥井千砂
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2014年6月発行 幻冬舎 317p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

妻子のいる男を略奪し結婚した満里子。企画が通らない女性誌編集者の悠希。不妊治療をはじめたマッサージ師の仁美。売れたことで嫉妬をかう翻訳家の理央。経済的安定。仕事での成功。愛する人との結婚、そして、妊娠、出産。どうして私より先に、あなたが“それ”を持っていく?

【感想】

   きっとこれが今のリアル!

   30歳を過ぎた高校時代の同級生4人。
   皆、既婚で子供なし。
   仕事や家庭や思い悩むことはそれぞれ違う。

   そんな彼女らがただただ愛おしく思えてくる、
   丁寧に丁寧に描かれた連作短編集。

   女の子たち、頑張れ。
   わたしも頑張る。

   翻訳家の理央の姿に
   飛鳥井さんご自身のことを思いました。

鏡よ、鏡  飛鳥井千砂   



鏡よ、鏡

鏡よ、鏡
著者:飛鳥井千砂
価格:1,620円(税込、送料込)
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2014年3月発行 双葉社 307p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

佐々木莉南、愛想がよく、モットーはいつも笑顔でいること。コミュニケーション力抜群で、新規のお客さんをつかむのがうまい。でもデータ処理などは苦手。仁科英理子、自分の価値観を大事にし、うわっつらの付き合いを嫌う。言葉がちょっとキツくなりがち。でもメイクの技術に優れているので、お客さんの評価は高い。化粧品会社の美容部員として出会った、莉南と英理子。まるで対照的な相手に惹かれ、親交を深める。だが、あることをきっかけに、二人は人生の選択を迫られるー。現代を生きる女性ふたりの友情と決断の物語。

【感想】

   化粧品会社の新美容部員として
   同じスタートを切った
   莉南と英理子は対照的な二人。

   当初は反発していて…っていうお話。

   だけど、
   よくある若い女の子の友情と仕事のお話、
   と思ったらダメですよ!

   トリッキーな構成で
   どきどきと
   すっごく夢中になって読みました。

   最初、鏡越しに目が合って出会った二人は、
   何か事あるごとに
   鏡の中の自分に向かい、
   自分の進むべき道を自問自答し、
   それぞれの成長を遂げ、
   そして最後には自分自身を確立して、
   お互いの顔を直に見つめ合う。

   ああ、
   こういう友情っていいね。
   こういう成長っていいね。

UNTITLED  飛鳥井千砂   



UNTITLED

UNTITLED
著者:飛鳥井千砂
価格:1,470円(税込、送料込)
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2013年8月発行 祥伝社 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

31歳の桃子は実家暮らしで未婚。自分の中で培ってきた“ルール”を厳格に守り、家族や勤めている会社の人間にも一切スキを見せることなく暮らしている。ある日、桃子の携帯に弟の健太から2年ぶりに連絡が入る。子供の頃から迷惑をかけられっぱなしで、「一家の癌」だと思っている弟からの連絡は意外な内容だった…。ベストセラー『タイニー・タイニー・ハッピー』の著者が功妙に描きだす、ありふれた家族の真実のカタチ。

【感想】

   ひえ。

   ほんとに飛鳥井さん?って思うほど
   怖かったです。

   ルールを厳格に守り、
   それを破る人間を許せない桃子・31歳。

   わーこんな人嫌い!苦手!と思いつつ読んでいたら、
   思わぬ方向へと話は転がります。

   「姉ちゃんって、一体何と闘ってるの?」
   「お姉さんは、一体誰なの。一体何なの」
   という言葉が胸にぐっさりと刺さりました。

   クライマックスを迎え
   桃子が混乱し自分を見失う中、
   何が正しくて何が間違っているのか、
   それは単純に線を引いて決められるのか、
   私にもそんな問いを突き付けられたように思います。

   飛鳥井さんの繊細な心理描写が
   ブラックな方に向かうとこうなるのか~とぞわぞわしました。
   でも胸にぐっさりきて
   とってもよかったです!

   桃子と一緒に自分の価値観を
   ぐらぐら揺さぶられた気がします。

海を見に行こう  飛鳥井千砂  ☆   



海を見に行こう

海を見に行こう
著者:飛鳥井千砂
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2012年12月発行 集英社文庫 257p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

同棲していた彼氏とケンカして、家出した茜。民宿を経営する叔父夫婦のもとに転がり込むが、そこはラブホテルに替わっていて…(「海風」)。結婚して10年。ずっとうまくいっていた妻との間に、大きな悩みを抱えてしまった航。久しぶりに戻った故郷で、昔傷つけてしまった女性と再会しー(表題作)。海辺の街を舞台に、人生に迷い立ち止まる6人の男女の再生を描く、ほろ苦くも心温まる小説集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

海風/キラキラ/笑う光/海のせい/小さな生き物/海を見に行こう

【感想】

   素敵やった~。

   海辺の街に縁のある6組の人々。
   家族・恋人・友人たちとの間で微妙に揺れ動く感情が
   せつなく響いてきて、
   そこに大きな影響を与える海が
   厳しいところもあるけれどキラキラで、
   うん、
   読み終えたら「海を見に行こう」って思えました。

   登場人物や場所がさりげなく重なる連作短編のしかけも
   楽しく読みました。

   あ、この人たちって、この場所って、と
   気がついたときは嬉しかったです。

   前向きに終わるお話は もちろんよくて大好きだけれど、
   後味が苦いお話も 後が気になって印象的でした。

タイニー・タイニー・ハッピー  飛鳥井千砂  ★ 



あなたの周りにも、小さな幸せがきっとある。
東京郊外にあるショッピングモール、タイニー・タイニー・ハッピー。略して「タニハピ」。そこで働く彼らが抱える、恋人への思いと葛藤。悩める8人の男女を瑞々しくリアルに描いた、恋愛連作集。


タイニー・タイニー・ハッピー

2011年8月発行 角川文庫 328p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

東京郊外の大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、略して「タニハピ」。商品管理の事務を務める徹は、同じくタニハピのメガネ屋で働く実咲と2年前に結婚。ケンカもなく仲良くやってきたつもりだったが、少しずつズレが生じてきて…(「ドッグイヤー」より)。今日も「タニハピ」のどこかで交錯する人間模様。結婚、恋愛、仕事に葛藤する8人の男女をリアルに描いた、甘くも胸焦がれる、傑作恋愛ストーリー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ドッグイヤー/ガトーショコラ/ウォータープルーフ/ウェッジソール/プッシーキャット/フェードアウト/チャコールグレイ/ワイルドフラワー

感想 

   大型ショッピングセンター「タイニー・タイニー・ハッピー」、
   略して「タニハピ」で
   働いたり、そこに関係したりする
   20代~30代の男女の人間模様。

   軽やかにおしゃれに生きているようでも
   繊細で傷付きやすい。
   そんな人たちの内面や関係を
   そぉっと大切に掬い上げるように描かれています。

   主人公を変えて語られる連作短編集なので
   ある人物が最初の短編とは違う面を他の短編で見せるのが
   うまくて
   現実でも 人は一面では判断できないよね、と
   思い出させてくれました。

   登場人物は恋愛や友情や仕事に悩みつつ
   少しずつだけど 周りのことに気付き、成長していく。
   そんな姿がさりげなく書かれているのも
   とてもうれしく すんなり読むことができました。

   若い人の話で 
   書かれている部分はリアルだけれど
   現実にはもっと苦々しいこともあるから
   きれいごとすぎるのかもしれない。
   それでも 読んでいて心地のいい一冊。
   
   「タニハピ」に行ってみたいな。
   季節ごとに飾り付けを変える大きなツリーを
   見てみたいです。
   
   

学校のセンセイ  飛鳥井千砂 ☆ 



なんとなく先生になった「俺」。それでも、“センセイの日々”は続く。小説すばる新人賞受賞作家が描く、“フツーの教師”の青春物語。


学校のセンセイ

単行本版 2007年6月発行 ポプラ社 277p
文庫本版 2010年10月発行 ポプラ社 333p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

なんとなく高校の社会科教師になってしまった桐原。行動原理はすべて「面倒くさい」。適当に“センセイ”をやろうとするものの、なぜか問題を抱えた生徒や教師、そして友人たちが面倒ごとを持ち込んできて…小説すばる新人賞作家が描く、新しい青春小説の誕生。

感想

   「面倒くさい」から「避けて通る」「当たり障りなく対処する」が
   身上だった桐原センセイの毎日。
   生徒や同僚の先生や腐れ縁の女友達たちと
   深入りしないように 自分でブレーキをかけながら
   過ごしていく。

   地の文で語られる 桐原センセイの気持ちが
   セルフ突っ込みって感じで テンポよくって
   こちらにとてもよく伝わってきました。

   新しく知り合った近所の
   変わったファッションの女の子やその彼氏と
   交流するうちに
   生徒や 同僚や 女友達は
   どんどんトラブルを桐原センセイに
   なげかけてきて
   「面倒くさいな」と思いながらも
   結構 一生懸命に頑張る桐原センセイを
   応援しつつ読み終えました。

   「桐原センセイ、意外とやるじゃん」という感じですよ。

   「先生」といっても聖職者というだけではない。
   等身大の若者でもあるんだ、ということを
   教えてくれる一冊。
   飛鳥井千砂さんの作品はどれも
   隣にいそうな人たちの話であり
   ひいては 自分自身の話でもあるんだな、と
   思わせてくれる何かがあります。
   読み終えて 安心してほっと一息つける。
   そんな一冊が欲しい時に 読みたい本ばかりです。


   

チョコレートの町  飛鳥井千砂 ☆ 

不動産会社で店長の遼は、故郷にある店舗に一時的に赴任する。閉塞的な土地柄や何事にもいい加減な家族を嫌っていたが、友人の結婚問題や、父親の退職にまつわるトラブルなどを経て、見方が変わっていく。そして遼自身も自分を見つめ直していた。共感度抜群のエピソードがちりばめられた、一人の青年の成長物語。


チョコレートの町

2010年7月発行 双葉社 331p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

シャッターの下りた商店街。傍若無人な昔の同級生。どこか馴染めない家族。俺は、嫌っていた故郷で働きだした。そうして初めて見えた、大切なこと。故郷を持つすべての人に捧げる物語。

感想

   故郷を嫌っていたはずなのに
   家族や昔の友人や新しい職場の人たちと
   触れ合ううちに 次第に故郷の新しい面を見出し
   反対に
   今 生活をしている東京に自分の居場所はあったのか、と
   考え始めた青年・早瀬君。
   
   年を重ねることで 見つけられるものもあるんだなと
   教えてくれる物語。
   20代後半で チェーンの不動産屋さんの店長になるくらい
   優秀な早瀬君ならではのエピソードも多いのですが
   故郷と東京との間でゆれ動く早瀬君を
   ついつい応援してしまいました。 

   周りの人たちの雰囲気も良く
   読後感のよい一冊でした。  


君は素知らぬ顔で  飛鳥井千砂 ☆ 


君は素知らぬ顔で

2010年3月発行 祥伝社 275p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

不器用で繊細な恋愛模様を描いた、等身大の「あなた」の物語。

感想

   高校1年奈央の恋から始まる全6編の連作短編集。
   それぞれに 芸能人の「ゆうちゃん」が出てきて
   つながっていくのが うまいなぁと感嘆。
   彼女に対する感想で 登場人物のキャラクターが
   わかりやすくなっているのが 面白いです。

   短編の半分は ??と思いましたが
   (「桜前線」「水色の空」「今日の占い」)
   残り半分は ほんわかと人の優しさが描かれていて
   (「斜め45度」「雨にも風にも」「どこかで誰かに」)
   とても素敵でした。