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長い廊下がある家  有栖川有栖



その廊下を渡るときは、決して振り向いてはならない。
山奥に立つ二棟の別荘。地下に連絡通路のある別荘に迷い込んだ火村英生の教え子、小宮山は、そこに集った3人の男女とともに一夜を過ごすことになる。心霊ライター、心霊カメラマン、そして心霊雑誌の編集者と名乗った彼らとの酒席の後、朝を迎えた小宮山は閉鎖されていたはずの連絡通路の中に出現した死体に遭遇することになる……。犯罪社会学者・火村英生のフィールドワークを描く、好評本格ミステリシリーズ、待望の最新作品集。火村の相棒にして名ワトソン役の有栖川有栖が単独で行動する


長い廊下がある家

2010年11月発行 光文社 278p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

廃村に踏み迷った大学生の青年は、夜も更けて、ようやく明かりのついた家に辿り着く。そこもやはり廃屋だったが、三人の雑誌取材チームが訪れていた。この家には幽霊が出るというのだ-。思い違い、錯誤、言い逃れに悪巧み。それぞれに歪んだ手掛かりから、臨床犯罪学者・火村英生が導き出す真相とは!?悪意ある者の奸計に、火村英生の怜悧な頭脳が挑む。切れ味抜群の本格ミステリ傑作集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

長い廊下がある家/雪と金婚式/天空の眼/ロジカル・デスゲーム

感想 

   「火村英生シリーズ」の一冊。
   これが私にとっての
   はじめての「火村英生シリーズ」でしたけれど
   これまでの人間関係などわからなくても
   充分楽しむことが出来ました。

   4つの殺人事件にて
   火村英生(大学の准教授で犯罪学者)と
   有栖川有栖(作者と同名のミステリ作家)が
   解決に推理をはたらかせる。

   最後の「ロジカル・デスゲーム」は
   確率の話が 私にはわかりづらかったけれど
   それ以外の3つは ほぉ~と
   真相に感心させてもらいました。

   お話の内容としては「雪と金婚式」が好みでした。
   金婚式を迎えた老夫婦のたたずまいが
   おだやかでお互いを思い合っていて、素敵です。
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闇の喇叭  有栖川有栖  


闇の喇叭

2010年6月発行 理論社 359p 

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

平世21年の日本。第二次世界大戦後、ソ連の支配下におかれた北海道は日本から独立。北のスパイが日本で暗躍しているのは周知の事実だ。敵は外だけとはかぎらない。地方の独立を叫ぶ組織や、徴兵忌避をする者もいる。政府は国内外に監視の目を光らせ、警察は犯罪検挙率100%を目標に掲げる。探偵行為は禁じられ、探偵狩りも激しさを増した。すべてを禁じられ、存在意義を否定された探偵に、何ができるのか。何をすべきなのか。

感想

   第2次世界大戦終戦時の状況を改変して
   北海道が異本から独立したという状況、
   徴兵制が行われていたり
   探偵活動が禁止されていたり
   方言の使用も禁止されていたり、と
   とても窮屈な状況にある日本の田舎が舞台。

   舞台設定を大きく広げたわりに
   なんだかそれが生かしきれていないというか
   別にそのような舞台設定がなくても
   充分成り立つ 大掛かりなトリックの殺人事件と
   それを追及する高校生3人の友情のお話、として
   作れたんじゃなかったかなぁ。

   話が大きくなりすぎて あっちやこっちにいくからか
   なんだか集中しにくい一冊でした。
   「闇の喇叭」の存在意味は 私には不明。
   最後も 高校生の一人が消えてしまって残念。
   ぜひ続編を出して 彼女のその後を描いて欲しいです。