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竜鏡の占人 リオランの鏡  乾石智子   



竜鏡の占人

竜鏡の占人
著者:乾石智子
価格:1,836円(税込、送料込)
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2014年8月発行 KADOKAWA 322p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

傾国の悪女、梟雄の参謀、流浪の王子。オアシス都市をめぐる抗争と興亡を、『夜の写本師』の著者が描く。

【感想】

   けっこう乾石さん、多作だな~。

   王の愛妃の尽きぬ欲望とその愛人の暗躍、
   策略により他国へ追いやられた王子たちの成長、
   そして、
   竜鏡に写し出された真実を描くファンタジー。

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沈黙の書  乾石智子   



沈黙の書

沈黙の書
著者:乾石智子
価格:1,944円(税込、送料込)
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2014年5月発行 東京創元社 334p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

火の時代、絶望の時代が近づいている。戦がはじまる。天と地のあいだ、オーリエラント 激動の時代に生をうけた“風の息子”。平和を求めながらも、力を持つがゆえに否応なく時代の波に呑みこまれていく。若き魔道師の、戦いと成長の物語。“オーリエラントの魔道師”シリーズ。

【感想】

   面白かったーー!

   オーリエラントシリーズ。
   たぶん時代的には最初のほう。

   どうしてオーリエラントと呼ばれるのかわかった!

   風の息子と呼ばれる、
   風を操る少年が
   その力ゆえに戦争に巻き込まれ
   その運命に膝を折りそうになりながらも
   世界に平和をもたらそうともがく姿と、
   彼が旅する世界の暗くもあるけれどその雄大さに、
   そしてそこに広がっていく希望に胸が熱くなる。

   竜と対話して自分の進む道を決めるシーンの素晴らしいこと!
   (竜の姿勢がとてもユニークだ) 

   いつものように様々な魔法使いが出てくるのも楽しかったです。

   ただ敵となっている蛮族の設定が
   ちょっとひっかかったな~。
   それを倒す理由にしていいのかなあ。
   倒すのでなく教育すればいいのでは。

オーリエラントの魔道師たち  乾石智子   



それぞれに異なる四つの魔法にからむ、魔道師たちの物語四編を収録。『夜の写本師』で日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短編集。オーリエラントの魔道師シリーズ。

オーリエラントの魔道師たち

オーリエラントの魔道師たち
著者:乾石智子
価格:1,575円(税込、送料込)
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2013年6月発行 東京創元社 246p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

『夜の写本師』の世界オーリエラントを舞台にした4つの短篇を収録。日本ファンタジーの歴史を変えた著者の初短篇集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

紐結びの魔道師/闇を抱く/黒蓮華/魔道写本師

【感想】

   短編集。
   オーリエラントの4種の魔道師のお話。

   濃密で大満足。
 
   紐、
   相手の体の一部、
   人間や動物の死体の一部、
   本と文字を使う魔法。

   魔道師は闇を抱えているのに(いるからこそ?)
   敵との息もつかせぬ闘いに心躍り、
   どこか明るくて面白かったです。

ディアスと月の誓約  乾石智子   


極寒の地の王国〈緑の凍土〉。王家の子ディアスとアンローサは王国をめぐる権力争いの渦中に。日本ファンタジイの新たな傑作登場

ディアスと月の誓約

ディアスと月の誓約
著者:乾石智子
価格:1,785円(税込、送料込)
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2013年4月発行 早川書房 262p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

かつて魔法使いが月を引き下ろして創った王国“緑の凍土”。極寒の地で唯一豊穣の恵みを享受するその国を支えるのは、伝説の鹿サルヴィの角。それが崩れるたび、王国は災厄に見舞われてきた。王子でありながら家臣に育てられた少年ディアスは、そこで王位継承争いとは無縁の穏やかな日々をおくっていた。しかし異母兄オブンの奸計により、突如故郷から追放されてしまう。同じ頃、姪であり幼馴染みのアンローサにも危機が迫っていた。角の崩壊に怯え、度重なる危機に疲弊した王国、そしてディアスとアンローサが窮地に立たされたとき、彼らの選択が未来を切り拓くー。

【感想】

   伝説の鹿、魔法使い、竜、月が絡んで
   凍土にできた王国。

   その第三王子ディアスと幼馴染が
   王国を縛る運命に立ち向かうストーリーにひきこまれ
   一気読み!

   月と雪に照らされて幻想的で美しく、
   若者たちの覚悟と奮闘するさまが清々しい
   ファンタジーでした。

   「大いなる運命の車輪は確かに
    一方向にまわっているのだが、
    一人一人の小さな決意が生死を分けるのも事実だ。
    決断は無力から人を切り離す。
    努力は絶望の中にも光を導く。
    
    頭を垂れるしかないこともある。
    //
    人の浅知恵では追いつかない深淵なる掟、理、真実が
    そこここに潜んでいて、
    見る目を持った者に見つけられるのを
    待っているかのようだ…。」198ページ

闇の虹水晶  乾石智子   

闇の虹水晶

闇の虹水晶
著者:乾石智子
価格:1,890円(税込、送料込)
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2012年12月発行 朝日新聞出版 292p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

一世代に一人だけ現れるという、「創石師」のナイトゥル。人の感情を靄に見て両手のひらに包めば石を創ることができるという稀有な魔力を持ちながら、隣の部族の侵攻によって、家族や婚約者、血族のすべてを失い、恨みや憎しみといった感情までも奪われ、敵のために自らの命を削ってその力を使う日々を送っていた。だが、闇色に七色の虹をちりばめた水晶を手にした日から、その運命は急激にまわりはじめるー。

【感想】

   人の想いから宝玉を創る
   若き『創石師』ナイトゥルが主人公のファンタジー。
   面白くて一気読み!

   自身の一族を皆殺しにした王につかえていたが
   他国からの侵略が始まり、戦争の場へと。
 
   創石師の技を使い、
   自分の理想の国を守るナイトゥルの戦いにどきどき。

   人の想いから宝玉を創るとか、
   宝玉が過去の出来事を見せてくれるとか、
   竜とか有翼獅子とか、
   いやぁもうてんこもりで楽しかった。

   話の筋自体は短いのだけれど、
   作りこまれた世界を堪能しました。

   ナイトゥルが自分にかけられた呪いと対峙していく様子が
   凛として素敵でした。

太陽の石  乾石智子   



デイスが偶然拾った〈太陽の石〉の肩留め。それが眠れる魔道師を目覚めさせ、デイスの奥に潜む記憶を呼び覚ます。『夜の写本師』『魔道師の月』で話題沸騰の著者の第3長編。

太陽の石

太陽の石
著者:乾石智子
価格:1,680円(税込、送料込)
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2012年10月発行 東京創元社 275p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

歴史に名を轟かせたコンスル帝国も、内乱や疫病、隣国の侵攻によって衰退し、いまや見る影もない。霧岬はそんな帝国の最北西に位置する。三百年ほど前、魔道師イザーカト九きょうだいのひとりリンターが空からふってきて、地の底に達する穴をうがち、ゴルツ山を隆起させたのだという。霧岬の村に住むデイスは十六歳、村の外に捨てられていたところを姉に拾われ、両親と姉に慈しまれて育った。ある日ゴルツ山に登ったデイスは、土の中に半分埋まった肩留めを拾う。金の透かし彫りに、“太陽の石”と呼ばれる鮮緑の宝石。これは自分に属するものだ…。だが、それがゴルツ山に眠る魔道師を目覚めさせることになろうとは。『夜の写本師』『魔道師の月』で話題沸騰の著者の第三長編。

【感想】

   魔道師イザーカト9兄弟のお話。
   欲にくらんだ姉と対峙する弟たち。

   現在と過去を自由に飛び
   姉と弟たちの壮絶な対決に次第に近づくストーリーに
   どきどきしながら読みました。

   哀しいけれど力強く美しい魔法対決。
   最後はすべてを包み込む緑の魔法に癒されたわ。

   これまでに出た『夜の写本師』『魔道師の月』とともに
   〈オーリエラントの魔道師〉シリーズとよばれるこの本。
   前2作より明るい雰囲気だった。

   覚えが悪いので3つの話がどこで繋がっているのか
   私にはわからないのですが(^^ゞ
   どれも濃密で読み応えたっぷりのファンタジーです。

魔道師の月  乾石智子 


心に傷をかかえた書物の魔道師キアルス、心に闇をもたぬ大地の魔道師レイサンダー、若きふたりの運命が太古の闇を巡り交錯する。『夜の写本師』の著者が放つ闇と魔法の物語。

魔道師の月

魔道師の月
著者:乾石智子
価格:2,100円(税込、送料込)
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2012年4月発行 東京創元社 392p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

こんなにも禍々しく、これほど強烈な悪意を発散する怖ろしい太古の闇に、なぜ誰も気づかないのか…。繁栄と平和を謳歌するコンスル帝国の皇帝のもとに、ある日献上された幸運のお守り「暗樹」。だが、それは次第に帝国の中枢を蝕みはじめる。コンスル帝国お抱えの大地の魔道師でありながら、自らのうちに闇をもたぬ稀有な存在レイサンダー。大切な少女の悲惨な死を防げず、おのれの無力さと喪失感にうちのめされている、書物の魔道師キアルス。若きふたりの魔道師の、そして四百年の昔、すべてを賭して闇と戦ったひとりの青年の運命が、時を超えて交錯する。人々の心に潜み棲み、破滅に導く太古の闇を退けることはかなうのか?『夜の写本師』で読書界を瞠目させた著者の第二作。

【感想】

   『夜の写本師』の姉妹編。
   どちらを先に読んでも大丈夫だと思います。

   今作も緻密で華麗なファンタジーにくらくらどきどき。

   世界に破滅をもたらす<暗樹>に対峙する
   二人の若い魔道師と 昔の「星読み」の、
   時と場所を超えた活躍から目が離せませんでした。

   彼らがヒーローなのに妙に人間臭くて失敗したりするのも好きだなぁ。

夜の写本師  乾石智子




夜の写本師

2011年4月発行 東京創元社 315p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

右手に月石、左手に黒曜石、口のなかに真珠。三つの品をもって生まれてきたカリュドウ。だが、育ての親エイリャが殺されるのを目の当たりにしたことで、彼の運命は一変する。女を殺しては魔法の力を奪う呪われた大魔道師アンジスト。月の巫女、闇の魔女、海の娘、アンジストに殺された三人の魔女の運命が、数千年の時をへてカリュドウの運命とまじわる。エイリャの仇をうつべく、カリュドウは魔法とは異なった奇妙な力をあやつる“夜の写本師”としての修業をつむが…。

感想 

   重厚で骨太なファンタジー。
   どこか暗い感じは『ゲド戦記』の雰囲気に似ていると思う。

   月石と黒曜石と真珠。
   3つの品が指し示すカリュドワの前世と宿命。
   それは「月の書」に触れることにより動き出すと
   教えられて彼は育つ。
   
   カリュドワは魔道師を志しながら 
   とある事件により それを断念し写本師へと転身、
   ついには写本した本に「魔法」をやどらせることのできる
   「夜の写本師」へと成長する。

   あらゆる魔法をあつかう大魔道師・アンジストに対抗する
   「夜の写本師」の力。
   またそれを助ける魔道師や写本師の仲間。
   そして過去に
   アンジストに殺された「月の巫女」「闇の魔女」「海の娘」の思い。

   カリュドワの成長を中心にして
   1000年の時をさかのぼり
   憎しみと絶望の連鎖と そこからの解放を求める闘いを
   重層的に描いているこの物語。
   
   その世界観と 散りばめられているディティールに
   どっぷりとひたりながら読みました。
   ラストもとても素敵。満足感たっぷりです。