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悪玉伝  朝井まかて   



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悪玉伝 [ 朝井 まかて ]
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2018年7月発行 KADOKAWA 328p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大坂の炭問屋の主・木津屋吉兵衛は、切れ長の目許に高い鼻梁をもつ、三十六の男盛り。学問と風雅を好み、家業はそっちのけで放蕩の日々を過ごしていた。そこへ実の兄の訃報が伝えられる。すぐさま実家の大商家・辰巳屋へ駆けつけて葬儀の手筈を整えるが、事態は相続争いに発展し、奉行所に訴状が出されてしまう。やがて噂は江戸に届き、将軍・徳川吉宗や寺社奉行・大岡越前守忠相の耳に入る一大事に。真っ当に跡目を継いだはずが謂れなき罪に問われた吉兵衛は、己の信念を貫くため、将軍までをも敵に回した大勝負に挑むがー。

【感想】

   大坂の商家の跡継ぎ問題が
   八代将軍吉宗、大岡越前といった幕府中枢までゆるがした
   「辰巳屋一件」という史実に基づく小説。

   大坂と江戸の、しきたりや
   武家と商家のつきあいといったことの違い、
   主人公である商家の主人の筋の通し方など
   読み応えありました。

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最悪の将軍  朝井まかて   



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最悪の将軍 [ 朝井 まかて ]
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2016年9月発行 集英社 304p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

赤穂浪士討ち入り、富士山噴火…。苦難を乗り越え、文治政治に情熱を傾けた将軍・徳川綱吉。犬公方とも呼ばれた男の、知られざる劇的な生涯を描いた傑作長編。

【感想】

   第5代将軍綱吉を描いた小説。

   私が初めて綱吉を知ったのは
   1972年の大河ドラマ・元禄太平記。
   それ以来
   教科書等で出会ってきた犬公方・綱吉とは
   まったく違う人物がここにはいました。

   武から知へ、命を大切に。

   綱吉の思いが正しく伝わらないことの悲哀。

   正室・信子との互いを理解し認め合った、
   「同志」とも言える仲睦まじい様子に救われる思い。

落陽  朝井まかて   



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落陽 [ 朝井まかて ]
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2016年7月発行 祥伝社 304p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

明治天皇崩御直後、東京から巻き起こった神宮造営の巨大なうねり。日本人は何を思い、かくも壮大な事業に挑んだのか?直木賞作家が、明治神宮創建に迫る書下ろし入魂作!

【感想】

   明治天皇の死後、
   始められた明治神宮の森造りの様子を、
   ひいては明治天皇の真の姿を、
   取材する新聞記者の目を通して語る。
 
   以前行ったことのある明治神宮の森が
   せいぜい100年しか経たない人工林であること、
   それが広葉樹からできているこ、その理由となど、
   興味深かった。

   けど、明治神宮の森造りの物語と
   明治天皇の物語と
   新聞記者自身の物語とが
   うまく混ざってなかったのではないかなあ。

残り者  朝井まかて   


残り者

残り者
著者:朝井まかて
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2016年5月発行 双葉社 273p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

時は幕末、徳川家に江戸城の明け渡しが命じられる。官軍の襲来を恐れ、女中たちが我先にと脱出を試みるなか、大奥にとどまった「残り者」がいた。彼女らはなにを目論んでいるのか。それぞれの胸のうちを明かした五人が起こした思いがけない行動とはー!?

【目次】(「BOOK」データベースより)

呉服之間の「りつ」/御膳所の「お蛸」/御三之間の「ちか」/御中臈の「ふき」と、呉服之間「もみぢ」/御針競べ/宵越しの理由/戦装束/残り者

【感想】

   江戸城受け渡しの日、
   大奥に残った5人の女性が次々と出会う。

   それぞれの、
   残った理由、
   大奥に抱いていた思いがぶつかり合い、
   静かな中にも緊張感のあるお話。

   敗者の寂しさと矜持に胸をうたれる。

   詳しく描かれる
   大奥の女性の着物や室内の調度なども楽しかった。

眩  朝井まかて  ☆   



眩


著者:朝井まかて
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2016年3月発行 新潮社 347p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

偉大すぎる父・北斎、兄弟子・渓斎英泉への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥ー人生にまつわる面倒ごとも、ひとたび筆を握れば全て消え去る。北斎の右腕として風景画から春画までをこなす一方、自分だけの光と色を終生追い続けた女絵師・応為。自問自答する二十代から、傑作「吉原格子先之図」に到る六十代までを、圧倒的リアリティで描き出す。

【感想】

   葛飾北斎の娘・お栄(=応為)の
   絵にかけた一生を描く。

   母や甥、兄弟子など、
   煩わされることがありながらも、
   絵を描くことだけはゆずれなかった彼女の
   鬼気迫る姿が目に浮かび、
   とてもよかった。

   絵師だけに限らず、
   何かものを創造する人の覚悟の一端に触れられた気がして、
   畏敬の念。

藪医 ふらここ堂  朝井まかて   



藪医 ふらここ堂

藪医 ふらここ堂
著者:朝井まかて
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2015年8月発行 講談社 320p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

家族、夫婦、子育て、はては「恋」まで診立てます。天野三哲は江戸・神田三河町で開業している小児医。「面倒臭ぇ」が口癖で、朝寝坊する、患者を選り好みする、面倒になると患者を置いて逃げ出しちまう、近所でも有名な藪医者だ。ところが、ひょんなことから患者が押し寄せてくる。三哲の娘・おゆん、弟子の次郎助、凄腕産婆のお亀婆さん、男前の薬種商・佐吉など、周囲の面々を巻き込んで、ふらここ堂はスッタモンダの大騒ぎにー。

【目次】(「BOOK」データベースより)

薮医 ふらここ堂/ちちん、ぷいぷい/駄々丸/朝星夜星/果て果て/笑壺/赤小豆/御乳持/仄仄明け

【感想】

   江戸時代、
   腕がいいんだか悪いんだかわからない、
   面倒ぐさがりやの小児科医・三哲と
   その娘・おゆんや周りの人間たちの人情話。

   思わぬ展開もあって先が気になるし、
   何よりも登場人物たちが楽しくて
   面白かった。

   特に年配の女性陣が最高!

御松茸騒動  朝井まかて   



江戸中期、松茸は幕府への貴重な献上品であり、松茸狩は尾張藩主が好む一大行事であった。算術が得意な江戸育ちの尾張藩士・小四郎はそれを生かして藩財政の立て直しを夢見ていたが、なぜか「御松茸同心」を拝命。尾張の山守に助けられながらも松茸不作の原因を探る日々が始まった。やがて小四郎は、山に魅せられ、自分の生きる道を切り開いていくーー。数式でははかれない世界がそこにはあった! 直木賞作家が描く、傑作時代小説!

御松茸騒動

御松茸騒動
著者:朝井まかて
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2014年12月発行 徳間書店 249p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

松茸とれなきゃクビ!?頭の切れる若き藩士が、御松茸同心に飛ばされた!殿への上納2000本は用意できるのか?やる気のない面々に囲まれて、藩士・小四郎は右往左往する。やがて、幕府に蟄居を命じられた傾奇大名・徳川宗春公の幻影までちらついて…。

【感想】

   頭の切れる若い尾張藩士が
   江戸勤めを解かれ
   国元の御松茸同心に’山’流しされてしまい、
   松茸やそれに関わる人々と向き合う中で
   つかんだ物ものは。

   わりと軽い感じのお仕事時代小説。

   後半になって
   主人公が自ら動きだしてから
   どんどん勢いがついて楽しかった。

   宗春公が引退させられてからのお話なんだけど、
   尾張藩の人たち(侍だけでなく)が
   みな宗春公を慕っていて
   今なお影響力があるってことになっていて、
   なんだかすごくわくわくした。

   (なぜかわたしも宗春公好き)
   (清水義範さんの『尾張春風伝』が面白かったからかな)

阿蘭陀西鶴  朝井まかて   



阿蘭陀西鶴

阿蘭陀西鶴
著者:朝井まかて
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2014年9月発行 講談社 285p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

井原西鶴は寛永19年(1642)生まれで、松尾芭蕉や近松門左衛門と同時代を生きた俳諧師でもあり浄瑠璃作者でもあった。若くして妻を亡くし、娘と大坂に暮らしながら、全身全霊をこめて創作に打ち込んだ西鶴は、人間大好き、世間に興味津々、数多の騒動を引き起こす。ほんま、はた迷惑なお父はんや。日本初のベストセラー作家にして娯楽小説の祖・井原西鶴。娘との日々の暮らしから、謎に包まれたその人生に迫った。直木賞受賞第1作!

【感想】

   井原西鶴の創作生活を
   盲目の娘・おあいに語らせる。

   西鶴のあふれる情熱、
   破天荒な生活・人付き合い、
   憎めない愛らしさ。

   それに対しておあいは
   反抗し、かたくなな態度をとる。

   ふたりともそれぞれ魅力的。
   そして、おあいが
   西鶴の真意に気づくところでほろり。

   会話がすべて大阪弁で
   わたしには自然な呼吸で読めるんだけど、
   関西以外の方には読みにくいかなあ。

恋歌  朝井まかて   



樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰していた中島歌子は、幕末には天狗党の林忠左衛門に嫁いで水戸にあった。尊皇攘夷の急先鋒だった天狗党がやがて暴走し、弾圧される中で、歌子は夫と引き離され、自らも投獄され、過酷な運命に翻弄されることになる。「萩の舎」主宰者として後に一世を風靡し多くの浮き名を流した歌子は何を思い胸に秘めていたのか。幕末の女の一生を巧緻な筆で甦らせる。

恋歌

恋歌
著者:朝井まかて
価格:1,680円(税込、送料込)
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2013年8月発行 講談社 281p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

幕末の江戸で熱烈な恋を成就させ、天狗党の一士に嫁いで水戸へ下った中島歌子。だが、尊王攘夷の急先鋒である天狗党は暴走する。内乱の激化にともない、歌子は夫から引き離され、囚われの身となった。樋口一葉の歌の師匠として知られ、明治の世に歌塾「萩の舎」を主宰し一世を風靡した歌子は、何を想い、胸に秘めていたのか。落涙の結末!

【感想】

   樋口一葉の師にして
   明治の女流歌人・中島歌子の残した手記、
   という体裁。

   そこに綴られた幕末~明治維新時の
   水戸藩の状況の苛烈さと、
   その中で夫を想い続け生きた歌子の恋心に
   息をのむ。

   なんという時代だったのか。
   その中で生きたなんという強い女性だったのか。

   これまでの朝井さんの
   「職人」をとりあげたお話とは全然違う
   重厚な時代小説でした。

   ほんとに、ずっしりきます。

   幕末~明治って「ほんに、勝てば官軍やな」。

   そういう善と悪がころころいれかわる時代の中、
   自分の思うことを貫いた歌子が
   すっくと立っているような、
   そんな小説でした。

ぬけまいる  朝井まかて   



「馬喰町の猪鹿蝶」で鳴らした江戸女三人組が、仕事も家庭も放り出しての突然の伊勢詣りに繰り出した。かしましい道中は波乱の連続!

ぬけまいる

ぬけまいる
著者:朝井まかて
価格:1,575円(税込、送料込)
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2012年10月発行 講談社 346p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

母と二人で一膳飯屋を切り盛りしているお以乃。譜代の御家人の良き妻・お志花。江戸で知らぬ者のない小間物屋の女主人・お蝶。若い頃は「馬喰町の猪鹿蝶」で鳴らした三人が、それぞれの鬱屈を胸に、仕事も家庭も捨ておいて、お伊勢詣りに繰り出した。かしましい道中は波乱の連続。

【感想】

   江戸で生まれ育った3人娘。
   30歳前になり家のことやら何やらでくさくさ。
   思い切ってお伊勢参りに出かけての道中あれこれ。

   いろんな事件を起こして
   いろんな人と知り合って
   損したり得したり。

   楽しかった~。
   3人娘が状況を打破しようと様々な工夫をするのがよい!

   伊勢に近づくにつれ
   3人娘それぞれが持っているくさくさも解決へ。
   
   結末は読めてよかったけれど、
   まだまだ道中のてんやわんやが読みたかったから
   寂しかったな~。

   朝井さん5冊目にして初めて「植物」がメインでないお話だった。
   植物話もいいけれど、そうじゃないのもいいわぁ。