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おまじない  西加奈子   



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おまじない (単行本) [ 西 加奈子 ]
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2018年3月発行 筑摩書房 240p

【内容紹介】

大人になって、大丈夫なふりをしていても、
ちゃんと自分の人生のページをめくったら、傷ついてきたことはたくさんある――。
それでも、誰かの何気ないひとことで、世界は救われる。
悩んだり傷ついたり、生きづらさを抱えながらも生きていくすべての人の背中をそっと押す、キラメキの8編。

【感想】

   短編集。
   主人公はすべて女性。

   彼女らはもやもやや違和感や心に刺さった棘や
   気づかない間にかけられた呪いを抱えている。

   そこに差し出される「言葉」たち。

   自分は自分。
   許されている。
   そのままで生きていっていいんだと認められる。

   鮮やかに射抜かれた。

   そんな言葉をかけられたいと思い、
   そんな言葉をかけられる人間でありたいとも思う。

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i (アイ)  西加奈子   



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i [ 西加奈子 ]
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2016年11月発行 ポプラ社 298p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまではー。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさー直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!

【感想】

   これは感想が難しい。
   けれど、読んでよかった。

   シリアなど世界中で起こる悲劇に
   胸を痛めながらも
   平和な日本で安全に暮らし、
   SMAPの解散に大泣きするわたしが
   読まなければならない一冊でした。

まく子  西加奈子   



まく子

まく子
著者:西加奈子
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2016年2月発行 福音館書店 253p

【内容情報】(出版社より)

小さな温泉街に住む小学五年生の「ぼく」は、子どもと大人の狭間にいた。ぼくは、猛スピードで「大人」になっていく女子たちが恐ろしかった。そして、否応なしに変わっていく自分の身体に抗おうとしていた。そんなとき、コズエがやってきたのだ。コズエはとても変だけれど、とてもきれいで、何かになろうとしていなくて、そのままできちんと足りている、そんな感じがした。そして、コズエは「まく」ことが大好きだった。小石、木の実、ホースから流れ出る水、なんだってまきちらした。そして彼女には、秘密があった。彼女の口からその秘密が語られるとき、私たちは思いもかけない大きな優しさに包まれる。信じること、与えること、受け入れること、変わっていくこと、そして死ぬこと……。この世界が、そしてそこで生きる人たちが、きっとずっと愛おしくなる。西加奈子、直木賞受賞後初の書き下ろし。究極ボーイ・ミーツ・ガールにして、誰しもに訪れる「奇跡」の物語。

【感想】

   小5の慧は
   小さな温泉街にやってきた謎の転校生・コズエと出会う。

   でも初恋だけじゃなく人生の真理をつかむ話でした。

   人はいつかは必ず死んでしまうんだけど
   人に何かを与えられる優しい生命体であること。

   そして、誰かが言うことを、まず信じる、ということ。

   すごく内容に広がりのある、
   そしてストーリーも最初からは想像もつかないほど壮大な、一冊でした。

   男の子の気持ちが
   こんなに生々しく描けるって、
   西さん、なんでなんで。

まにまに  西加奈子   



まにまに

まにまに
著者:西加奈子
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2015年8月発行 KADOKAWA 268p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

私って、生きてきたんだなぁ。嬉しくても悲しくても感動しても頭にきても泣けてくるという、喜怒哀楽に満ちた日常、愛する音楽・本への尽きない思い…。『サラバ!』で多くの人に「信じる勇気」を与えた西加奈子の6年分のエッセイがギュッと詰まった一冊。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 日々のこと(かなこです/恋する般若/色気入札中 ほか)/第2章 音楽のこと(どんな音楽聴くの/こどものこえ/無人島にて ほか)/第3章 本のこと(私の美しさ/鮮やかな裏切り/3本柱 ほか)

【感想】

   ひゃー。楽しかった。

   西さんがあちらこちらに書かれた
   短いエッセイを集めた一冊。

   中でも「日々のこと」が最高!

   (音楽と本については好みが違うみたい^^;)

   最近よくテレビで拝見したからか、
   読んでいると西さんの声が聞こえてくるようでした。

サラバ!(上・下)  西加奈子   



サラバ!(上)

サラバ!(上)
著者:西加奈子
価格:1,728円(税込、送料込)
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サラバ!(下)

サラバ!(下)
著者:西加奈子
価格:1,728円(税込、送料込)
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2014年10月発行 小学館 上・375p 下・358p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

1977年5月、圷歩は、イランで生まれた。父の海外赴任先だ。チャーミングな母、変わり者の姉も一緒だった。イラン革命のあと、しばらく大阪に住んだ彼は小学生になり、今度はエジプトへ向かう。後の人生に大きな影響を与える、ある出来事が待ち受けている事も知らずにー。

父の出家。母の再婚。サトラコヲモンサマ解体後、世間の耳目を集めてしまった姉の問題行動。大人になった歩にも、異変は起こり続けた。甘え、嫉妬、狡猾さと自己愛の檻に囚われていた彼は、心のなかで叫んだ。お前は、いったい、誰なんだ。

【感想】

   生きる喜びと痛みとエネルギーに満ち溢れた、
   イランで生まれた歩の波乱に満ちた半生記。

   周りに合わせた少年時代、
   奔放な学生時代を経て、
   家族の姿に衝撃を受け
   自身の存在を疑い
   そこから再び歩みだす姿に圧倒される。

   歩の周りの人たちも個性的で好きだ!

   歩ってやっぱり
   西加奈子さんご自身が反映されてるのかな。

   小説を書き始める、
   その姿、決意に震えた。

舞台  西加奈子   



「生きているだけで恥ずかしいーー。」自意識過剰な青年の、馬鹿馬鹿しくも切ない魂のドラマ!

舞台

舞台
著者:西加奈子
価格:1,470円(税込、送料込)
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2014年1月発行 講談社 186p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に…。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とはー。思いきり笑い、最後にはきっと泣いてしまう。-圧倒的な面白さで読ませる傑作長篇。

【感想】

   読み始めてアイタタタ。

   自意識過剰な青年・葉太の言動が
   なんだか自分を見ているようで。

   そしてニューヨークで葉太に起こった出来事には
   肝が冷えました。

   これもまた自分がやってしまいそうで!

   さらに読み進めると
   ぐるんと人生観・価値観が反転して、
   ああ気持ちいい!

   西さんの小説はこれに限らず
   「生きていくことの歓び」が感じられて
   いいですねえ。

ふる  西加奈子   



ふる

ふる
著者:西加奈子
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2012年12月発行 河出書房新社 247p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

池井戸花しす、28歳。職業はAVへのモザイクがけ。誰にも嫌われないよう、常に周囲の人間の「癒し」である事に、ひっそり全力を注ぐ毎日。だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで、日常の会話を隠し録るという、ちょっと変わった趣味があったー。

【感想】

   池井戸花しす、28歳。
   AVへのモザイクかけをしているOL。
   日常の会話を隠し撮りすることが趣味。
   ちょっと不思議な雰囲気の子。

   彼女の日常を描きつつ、
   生きていること、出会うこと、
   覚えていること、忘れてしまうこと、
   女であること。
   そんなことがふわふわと漂う、祝福された小説。

   他の西さんの小説と同じく
   「生きていること」への強烈な喜びがあったなぁ。

   そして、花しすの
   「優しくありたい」と「波風を立てたくない」という気持ち、
   それを「卑怯だ」と思う気持ちが
   わかる、わかる!

   現在と過去を行き来するお話運び、
   会社での同僚との会話も楽しかったです。

ふくわらい  西加奈子  ★   

紀行作家の父から、マルキ・ド・サドをもじって名づけられた鳴木戸定。書籍編集者の定は、身なりに無関心、感情を表さずに人付き合いも機械的にこなす。一方で、彼女は、旅先でワニに食べられて死んだ父親の死肉を食べた女として、世間に名を知られていた。ふくわらいが唯一の趣味である彼女は、猪木になりきれなかったロートルプロレスラーのエッセイを担当することになってから、人との距離を少しずつ縮めていく。「作品を書かせたかったら、今すぐ雨を降らせろ!(またはやませろ!)」という作家の無茶な要望に応え、街でナンパされた盲目のイタリア人(と日本人のハーフ)の男性に処女を捧げる定の、何物にも汚されない真っ直ぐな姿を描くエンタメ小説の傑作。

ふくわらい

ふくわらい
著者:西加奈子
価格:1,575円(税込、送料込)
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2012年8月発行 朝日新聞出版 260p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。25歳。唯一の趣味は、暗闇でのひとり遊びー。

【感想】

   凄かった!
   すごくよかった!

   書籍編集者の鳴木戸定のこれまでと今。

   これまで、どんな人生だったかって
   上の内容で書いてあるように
   けっこうグロテスクだったりするんだけれど
   全然気にならない。

   今はこれまで生きてきた膨大な過去の先っちょ。
   そしてこれから先もどんどん先っちょで生きていく。

   顔と体。
   体と心。
   つながる喜び。
   生きていく喜び。

   全然うまく言えないけれど
   本当に読めてよかった一冊です。


地下の鳩  西加奈子 



大阪、ミナミの夜。キャバレーの呼込み男、素人チーママ、イロモノのオカマ。行き場のない思いを抱えて懸命に生きる人々を描いた力作。


地下の鳩

2011年12月発行 文藝春秋 223p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

大阪、ミナミの繁華街ー。夜の街に棲息する人々の、懸命で不恰好な生き様に、胸を熱くする力作誕生。

【目次】(「BOOK」データベースより)

地下の鳩/タイムカプセル

感想 

   大阪ミナミの風俗店で働く男と女とオカマ。
   
   男女はどうしようもなく惹かれあい、
   踏ん切りがつかないずるずるの関係が続く。
   どんどんだめになっていく。

   オカマは人当りよく生きているようでいて
   小さい頃につけられた心の傷が消えない。
   
   彼らの生き方が苦しくて
   読んでいるこちらも
   感情の行き場がなくて苦しくてやるせない。
   
   でも そんな状況でもしぶとく生き続けて行く
   彼らに惹きつけられる。
   完敗です。


漁港の肉子ちゃん  西加奈子  ★   




漁港の肉子ちゃん

2011年8月発行 幻冬舎 329p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

みんな、それぞれで生きている。それでいい。圧倒的な肯定を綴る、西加奈子の柔らかで強靱な最新長編。

感想 

   とあるさびれた漁港に住む
   肉子ちゃん(38歳)とその子の小学生女子・キクりん。

   二人の日常。
   肉子ちゃんのおおらかさ、というか
   何にも考えてなさ、に笑わされ
   キクりんの思慮深さに
   がんばれ~と応援させられ
   二人の周りの大人たちの優しさに
   ほろりとさせられ
   キクりんの同級生たちの幼さに
   ぎくりとさせられ。

   でもほとんど爆笑しながら読んでいて。

   それが
   クライマックスにきて
   がつんというほどの感動。号泣。
   物語の力に
   圧倒される思いです。

   肉子ちゃんとキクりんとそしてすべての登場人物に
   「大好きだっ!」
   と叫ばずにはいられません。

   読み終えて
   西さんご自身による「あとがき」を読むと
   さらに深い感動がやってきました。

   表紙から、物語から、中のイラストから、あとがきまで
   何もかもが愛しい一冊です。