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思い出は満たされないまま  乾緑郎   



思い出は満たされないまま

思い出は満たされないまま
著者:乾緑郎
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2015年4月発行 集英社 299p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

心に迷いを抱えた人を誘い込む、古い神社の鎮守の森。手を繋いでその丘を下りて行く三人の親子。団地の植え込みの木の間を走って行く、親指ほどの大きさの、背中に蝶の翅が生えた小さな女の子。平凡に見える、全ての人が何か不思議な物語を心に秘めている。注目の新鋭が紡ぐ、団地を巡る少し不思議で懐かしい物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

しらず森/団地の孤児/溜池のトゥイ・マリラ/ノートリアス・オールドマン/一人ぼっちの王国/裏倉庫のヨセフ/少年時代の終わり

【感想】

   年数経ったマンモス団地を舞台に
   過去を振り返り、
   未来を思う
   連作短編集。

   子どもが神隠しにあう、などの
   ファンタジー要素もあり。

   書かれている風景や暮らしが
   とても懐かしくて、
   人のつながりがあたたかくて、
   なんだかうれしくなりました。

   朱川湊人さんっぽいですかね。

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鷹野鍼灸院の事件簿  乾緑郎   



鷹野鍼灸院の事件簿

鷹野鍼灸院の事件簿
著者:乾緑郎
価格:745円(税込、送料込)
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2014年5月発行 宝島社文庫 370p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

新米鍼灸師の真奈が勤める鷹野鍼灸院は、院長・鷹野と助手・真奈の二人だけで切り盛りしている。しかし鷹野は往療ばかりに出て、実際は真奈がひとりで対応することが殆ど。ある日、安産の灸を受けにきた史恵に真奈が施術をしていると、史恵の夫が施術をやめてほしいとやってきた。不審を感じた鷹野は、史恵を診て、あることに気づくが…。おとぼけ鷹野と真奈が織り成す鍼灸ミステリー、開院!

【目次】(「BOOK」データベースより)

はじめての患者さん/置き忘れのペイン/失われた風景/それぞれのすれ違い/マクワウリを刺す

【感想】

   読み始めは
   のほほんとした鍼灸師とちょっと生意気な新米助手の、
   やってくるお客さんに関する謎を解く
   ほのぼのミステリーかと思ったんだけど、
   鍼灸業界の暗部に切り込んでいく
   小難しいお話だった。

   当然ながら鍼を打つシーンが多くて
   ぞわぞわした(笑)。

完全なる首長竜の日  乾緑郎




完全なる首長竜の日

2011年1月発行 宝島社 305p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」が開発された日本。少女漫画家の淳美は、自殺未遂を起こして数年間意識不明に陥っている弟の浩市と対話を続けている。「なぜ自殺を図ったのか」という淳美の問いかけに、浩市は答えることなく月日は過ぎていた。そんなある日、謎の女性からかかってきた電話によって、淳美の周囲で不可思議な出来事が起こりはじめる…。『このミステリーがすごい!』大賞第9回(2011年)大賞受賞作。

感想

   『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
   なんだけど ミステリというよりSFのようなお話。

   少々落ち目の漫画家・敦美は
   自殺未遂を起こして意識不明になった弟・浩市と
   「SCインターフェース」なる器具を通して
   意思の疎通を図り 自殺しようとした理由を探っています。

   その中で繰り返し現れる
   幼いころに家族で訪れた南の島の海にたてられた赤い旗、
   小さい弟が書いた首長竜の絵、
   サリンジャーの本、
   『胡蝶の夢』という概念。

   次第次第に現実と仮想との区別がつかなくなり
   ただ一つの真実に近付いていく。

   なんとなく真相は予想されたものの
   そこへいたるお話が混沌として不思議な雰囲気に満ちています。
   本の中にとりこまれつつ 読んでいたのですが
   最後で???となってしまいました。

   結局どういうことなの~?!
   という疑問が残り すっきり読み終えられなかったです。
   私の理解力・想像力が足りないだけだと思うのですが。