FC2ブログ

ジャズと落語とワン公と  赤井三尋  ☆ 

乱歩賞作家が軽妙に描く歴史人物ミステリー
来日したアインシュタイン博士愛用のバイオリンが盗まれ、早稲田大学の探偵教授が事件に挑む。大正から昭和初期の実在人物が続々登場するレトロモダン推理小説。

ジャズと落語とワン公と

ジャズと落語とワン公と
著者:赤井三尋
価格:1,575円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2011年10月発行 講談社 274p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

早稲田大学の等々力教授は専門の言語学だけでなく、推理力でも超人的。大正11年、ノーベル賞受賞決定直後に来日したアインシュタイン博士の愛用するバイオリンが盗まれた。限られたチャンスに大胆不敵な犯行を成し遂げた真犯人と、その意外な狙いとは。大正から昭和初期の実在人物が続々登場。3つの事件の謎を追い、大学教授師弟が帝都トーキョーを駆けめぐる。乱歩賞作家が軽妙に描くレトロモダン推理小説。

【目次】(「BOOK」データベースより)

秋の日のヴィオロンの溜息/蛙の水口/ジャズと落語とワン公と

【感想】

   大正から昭和初期の東京。
   3つの事件を早稲田大学の教授・等々力が解明。
   副題にある通り等々力教授は天才でした!

   軽妙でお洒落。
   当時の著名人が出てきたり、
   美味しそうな食べ物が出てきたり、
   東京の昔の風景も目に浮かぶ描写も楽しかったです。

   事件そのものの概要や助手がいたりするところが
   ホームズっぽい感じですね。
   
   続編があるといいな。

   赤井さんの小説は以前、『月と詐欺師』を読みましたが
   そちらも面白かったです。
   また他の作品も読んでみよう。

スポンサーサイト



月と詐欺師  赤井三尋  ★ 




月と詐欺師

2010年10月発行 講談社 364p(2段組)

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

一代で財閥にのし上がった男・灘尾儀一郎に嵌められて、瀬戸俊介の父母と姉は自殺した。復讐を誓って大阪に戻ってきた俊介の前に現れたのが、詐欺団のリーダーという裏の顔を持つ春日だった。俊介が父の遺品を換金して得た1万円を資金に、いよいよ儀一郎&灘尾財閥殲滅の幕が切って落とされた。そして─。『翳りゆく夏』で江戸川乱歩賞受賞の実力派が描く、戦後の混乱期を背景にした社会派長編。

感想

   やー、面白かった!
   昭和初期の大阪を舞台に
   詐欺師グループが 悪徳財閥の総帥である灘尾にしかけた
   大掛かりな詐欺の顛末に 
   はらはら、どきどきさせられながら読みました。

   個性的な詐欺師たちが それぞれの特質を生かして
   全体として見事に調和の取れた働きをし
   あの手、この手で灘尾に仕掛けを行う。

   それらが一点に集約し、いよいよというところでの
   息詰まるやりとり。
   最後まで緊張感を持って 一気に読ませてもらいました。

   詐欺師のメンバーの中では
   春日のリーダーシップも見事だったけれど
   やっぱりジゴロに心魅かれてしまいました(^^ゞ。