FC2ブログ

平場の月  朝倉かすみ  ★   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

平場の月 [ 朝倉かすみ ]
価格:1728円(税込、送料無料) (2019/3/23時点)




2018年12月発行 光文社 248p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

朝霞、新座、志木ー。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れるー。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。

【感想】

   これ…すっごくよかった…。
   みんな読んで…。

   50歳の元同級生男女が再会しての日々。
   けれどその結末が冒頭で知らされるところから話が始まるという
   ある意味とっても難しいと思うのだけれど、
   二人の心情ややりとりにものすごく胸ゆさぶられました。

   文章もすみずみまでよかった…。
   比喩とかすごすぎた。

   ちょっとこれはとんでもない一冊。

スポンサーサイト



ぼくは朝日  朝倉かすみ  ★   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ぼくは朝日 [ 朝倉かすみ ]
価格:1620円(税込、送料無料) (2018/12/30時点)




2018年11月発行 潮出版社 216p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)


富樫くんが家に遊びに来ると、とんでもない事件が発生ー。近所の「かちゃっぺない」カズ坊さんから、朝日に衝撃発言がー。「こねこ、上げます」の貼り紙にねだる朝日。反対する家族ー。破天荒な朝日の父は名探偵!?友だちの島田さんはいい人だがー。亡き母の代わりに西村家を支える夕日には、驚くような秘密がー。北海道・小樽を舞台にした、昭和の風情ただよう、笑いあり涙ありの家族の物語。

【目次】(「BOOK」データベースより)

富樫くん/カズ坊さん/あの子/くろちゃん/ハンス/朝日、夕日

【感想】

   面白かった~!
   
   カラーテレビが出始めた頃。
   小樽。
   10歳の少年・朝日の視点で描かれる家族、友達、近所の人。

   いっぱい考えいっぱい感じてるけど
   10歳なのでなかなかぴったりの言葉が出てこなくて、
   そこに近づこうと言葉を尽くしてるのがとってもよかった!

   小さな男の子の、小さな範囲のお話だけど、
   そこには大きな宇宙があるんだなあ、って感じた。
   (プラネタリウムが出てくるのでそこからの連想かも) 

   ずっとずっと朝日の話を聞いていたかった。

満潮  朝倉かすみ   



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

満潮 [ 朝倉かすみ ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2017/1/26時点)




2016年12月発行 光文社

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

人に迎合し、喜ばせることが生きがいの眉子。彼女の結婚式で配膳係のバイトをしていたコミュ障で自意識過剰な大学生茶谷は、美しい花嫁姿の眉子に一目惚れをする。そして眉子の夫に取り入り、彼女に近付いていく。眉子は必ず僕を好きになるー。眉子。茶谷。眉子の夫。絡み合う三人の関係は?眉子がかつて体験した、強烈な過去とは?真実と心の痛みは、徐々に明かされていく。ロングセラー『田村はまだか』の著者が放つ、震撼のサスペンス。

【感想】

   きゃー、怖かった。

   人に合わせて人を喜ばせることしか頭にない女性と、
   彼女に一目惚れした自意識過剰な若者。

   このふたりが近づき、どうなっていくか、
   過去のエピソードもまじえつつ描かれるお話が
   ものすごくサスペンスフル。

   ぞくぞくざわざわして面白かった。

少女奇譚 あたしたちは無敵  朝倉かすみ   



少女奇譚 あたしたちは無敵

少女奇譚 あたしたちは無敵
著者:朝倉かすみ
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2016年5月発行 KADOKAWA 220p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

朝倉かすみが挑む少女×ふしぎの物語。表題作のほか「留守番」「カワラケ」「おもいで」「へっちゃらイーナちゃん」の全5話。少女たちの日常にふと覘く「ふしぎ」な落とし穴。

【目次】(「BOOK」データベースより)

留守番/カワラケ/あたしたちは無敵/おもいで/へっちゃらイーナちやん

【感想】

   少女たちが出会った
   「ふしぎ」なお話を描く全5話。

   あり得ない奇妙な状況にぞわぞわする。

   けれど、
   この少女たちの寄る辺なさは
   確かに、わたし知っている。
   知っているよ。

たそがれどきに見つけたもの  朝倉かすみ  ☆   



たそがれどきに見つけたもの

たそがれどきに見つけたもの
著者:朝倉かすみ
価格:1,620円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2016年2月発行 講談社 197p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

人生の「秋」をむかえたおとなたちは、家族、恋愛、仕事のあれこれに、日々惑わされている。ほろ苦く、そして甘やかな、彼らの6編の物語。吉川英治文学新人賞作家の珠玉短編集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

たそがれどきに見つけたもの/その日、その夜/末成り/ホール・ニュー・ワールド/王子と温泉/さようなら、妻

【感想】

   アラフィフ、アラフォーの人々を描いた短編集。

   どこかしら身に覚えがあったり、
   きっとそんなことあるよねと思えたりする、
   リアルさが刺さる。

   そして、ちょっと身の置き所に困るような感じが
   なぜか愛おしい。

   面白かった!

植物たち  朝倉かすみ  ☆   



植物たち

植物たち
著者:朝倉かすみ
価格:1,728円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2015年12月発行 徳間書店 268p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

寄生して成長するコウモリラン、いつの間にやら大繁殖するホテイアオイ、暗くてじめじめしたところにいるほど生き生きするコケ…。植物のそんな生態は、あの子やこの子にそっくり。人間の不可思議な行動を植物の生態に模して描く、朝倉かすみ版・植物誌!

【目次】(「BOOK」データベースより)

にくらしいったらありゃしない/どうしたの?/どうもしない/いろんなわたし/村娘をひとり/乙女の花束/趣味は園芸

【感想】

   こんなにきれいな装丁なのに!
   なんて不穏な小説なの!
   いやん、面白い!

   植物の性質を人間に引き写した短編集。

   コウモリラン、ホテイアオイ、ひなげし…。

   最初のころはその不穏さに
   気がつかないふりして読んでたけれど、
   「村娘をひとり」で! 
   ギャー!

   各話の扉にも植物のイラストがおかれているんだけど、
   それが各話に関係する植物ではなくて、
   なぜなんだろう。

乙女の家  朝倉かすみ  ☆   



乙女の家

乙女の家
著者:朝倉かすみ
価格:2,160円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2015年2月発行 新潮社 395p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

内縁関係を貫いた曾祖母(78)、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母(58)、普通の家庭を夢見たのに別居中の母(42)、そして自分のキャラを探して迷走中の娘の若菜(17)。強烈な祖母らに煽られつつも、友の恋をアシスト、祖父母の仲も取り持ち大活躍の若菜と、それを見守る家族、それぞれに、幸せはやって来るのか。楽しき家族のてんやわんやの物語。

【感想】

   まいりました!
   許してください!
   って言いたい面白さ。

   三世代シングルマザーの家に育った
   高校生・若菜が
   友人や家族たちと
   丁々発止と会話を交わしながら
   「自分」「ほんとう」「素」などに考察を深めていくのが
   みちみちみちみちと書き込まれていて、
   この面白さは再読必至!

わたしたちはその赤ん坊を応援することにした  朝倉かすみ  ☆   





2015年2月発行 幻冬舎 222p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

この子の未来を応援しよう、と決めた子がわたしたちにはいた。オリンピック代表の彼女に期待し、夢を託したがー(第一話)。産む女を国家全体で支援する世界に住むスミレ。“志願母”の彼女は今日も国営のサロンへ通う(第二話)。どこかで誰かがあなたの味方。でもストレートには受けとれない、届かない、なぐさめや励まし…ビターで不思議な7つの世界。

【目次】(「BOOK」データベースより)

森のような、大きな生き物/ニオイスミレ/あなたがいなくなってはいけない/地元裁判/相談/ムス子/お風呂、晩ごはん、なでしこ

【感想】

   うひょひょ。
   やられたわ~。

   脳が喜び胸がざわざわする短編集。

   どのお話にも、
   あ、それ言っちゃうの?っていう、
   意地悪さ、いやらしさがあふれてて、
   たまらんです(喜)。

地図とスイッチ  朝倉かすみ 



地図とスイッチ

地図とスイッチ
著者:朝倉かすみ
価格:1,512円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年11月発行 実業之日本社 241p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

スイッチ押せばほんのちょっとの奇跡が起きる。昭和47年9月8日。同じ日、同じ病院で生まれたふたりの赤ちゃんがたどる40年ー名手が紡ぐ「ぼく」と「おれ」の物語。

【感想】

   とても企みに満ちた小説だったような気がする。

   その企みがすごく面白くて、
   でもその企みにおいていかれないように、
   必死に読んだ。

   1972年の同じ日に同じ病院で生まれた
   男の赤ちゃんふたりがたどった40年を、
   それぞれが2013年1月に
   過去を次から次へと思い出す、
   マトリョーシカのような小説。

   各時代の世相、流行、事件が
   たくさんちりばめられていて、
   そういった意味からは万華鏡のような小説かも。

   ひとつひとつが懐かしくて、
   自分がそのとき何をしていたのかな、ということに
   思いをはせたりした。

   「選択」というスイッチを押して
   進んだ道筋や進まなかった道筋が残って
   自分の地図になっていくっていう考え方が
   なるほどな!って感じで面白かった。

   この小説のように同じ日に生まれた人でも
   当然ぜんぜん違う地図ができあがるわけで。

   わたしの作った地図はどんなのだろう。
   こずえちゃんのように
   単純で雑な地図のようが気がするわ(笑)

遊佐家の四週間  朝倉かすみ   



遊佐家の四週間

遊佐家の四週間
著者:朝倉かすみ
価格:1,696円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



2014年7月発行 祥伝社 280p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

美しく貧しかった羽衣子、不器量で裕福だったみえ子。正反対の二人は、お互いに欠けているものを補い合って生きてきた。だが、羽衣子は平凡だが温かい家庭を手に入れる。穏やかな日々は独身のみえ子が転がりこんできたことから違った面を見せ始める…。家族のあり方を問う、傑作長編小説。

【感想】

   いやあ、今回も参りました。

   美しい妻・羽衣子が営む幸せな4人家族のもとに
   羽衣子の幼い頃からの友人・みえ子が
   同居することになった四週間。

   読んでいる間ずっと
   何が起こるか怖くてはらはらしながら読みました。

   そして読み終えて連れて行かれた場所は!

   わたしなんかの予想をぜんぜん超える
   展開・結末にやられました。

   四週間かけて
   家族の変化がじわじわと迫ってきたうえに、
   ついにいろんなことが明らかになる最終日の
   緊迫感と爆発力ときたら。

   しばらくはあとをひきそうな読後感です。