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ブラック・ジャック・キッド  久保寺健彦 ☆    



俺の夢は、あの国民的裏ヒーロー、ブラック・ジャックーー独特のユーモアと素直な文体で、いつかの童心が蘇る、青春小説の傑作!ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞


ブラック・ジャック・キッド

単行本版 2007年11月発行 新潮社 228p
文庫本版 2011年6月発行 新潮社 281p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

俺の夢はあの国民的裏ヒーロー、ブラック・ジャック。黒いレインコートを羽織り(真夏でも)、床屋では店主も首を傾げるギザギザカットをオーダー、顔にトレードマークの傷をつけようとした時は怒られたけど(しかも失敗)、日々努力を重ねてる。でも母親が出て行っちゃったり、俺の人生けっこう大変ー独特のユーモアと素直な文体で、いつかの童心がよみがえる、青春小説の傑作。

感想 

   ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作だけど
   ほとんどファンタジー要素はありません。
   
   それよりも小学生の男の子の
   おバカで、でもきっちり成長していくのが
   うれしい青春小説。

   貧乏で 引越しが多くて 母親は家を出て行って
   とけっこう大変な状況の中で生きてる
   織田和也の夢は「ブラック・ジャックになること」。

   服装もそれらしく工夫し、
   魚などの解剖もやり、
   メスの代わりにドライバーで手裏剣の練習をし、
   とがんばる毎日。

   あまりの奇矯なふるまいに
   周りからはひかれたりするけれども
   和也は自分の夢に向かってすすみます。

   転校先で孤立しそうになったときに
   あらわれた謎の少女(これがファンタジー要素)や
   思わぬ出会いから新たな世界を開いてくれた同級生たちも
   和也の「ブラック・ジャックになりたい」という
   夢が 引き寄せてくれたのかな。

   「何かになりたい」という強い思いや憧れは
   自分を成長させる力となる。
   そして その結果 自分がなるべきものに
   たどりつけるような気がします。

   そんなことを教えてくれるお話でした。

   読み終わって文庫本の表紙を見ると
   こんなランドセルを背負った子達の話だったんだなぁと
   びっくり。
   登場する子達の考えることがけっこう大人っぽいので
   こういう年代の子の話だということを忘れていました。

   単行本の表紙絵のほうが
   この本のもつおかしみをよくあらわしているかも
   しれません。

   
   
   
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