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開かせていただき光栄です  皆川博子   




開かせていただき光栄です

2011年7月発行 早川書房 437p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

18世紀ロンドン。外科医ダニエルの解剖教室から、あるはずのない屍体が発見された。四肢を切断された少年と顔を潰された男性。増える屍体に戸惑うダニエルと弟子たちに、治安判事は捜査協力を要請する。だが背後には、詩人志望の少年の辿った稀覯本をめぐる恐るべき運命が…解剖学が先端科学であると同時に偏見にも晒された時代。そんな時代の落とし子たちがときに可笑しくも哀しい不可能犯罪に挑む。

感想 

   物語の冒頭は18世紀ロンドンの解剖教室。
   解剖台の上には身重の若い女性の屍体。

   そこにさらに 四肢を切断された少年と
   顔をつぶされた男性の屍体が増える。

   その謎に解剖教室の面々と
   盲目の治安判事とその部下が挑む。

   次第に明らかになる 詩人志望の少年と
   稀覯本の運命。

   なんとも舞台や人物が艶かしくて魅力的。
   グロテスクな屍体ですら
   怪しげな輝きを放っているかのようでした。

   屍体となった少年と男性は誰なのか。
   殺害したのは誰なのか。
   あらゆるものが渾然一体となって
   物語がすすむのに酔いしれました。

   ラスト、解剖教室を去る二人が
   これからどうなるのか、とても気になります。
   せっかくの才能が生かされる場所がありますように。
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