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冬虫夏草  梨木香歩   



ここは天に近い場所なのだーー。『家守綺譚』以後を描く、心の冒険の物語。

冬虫夏草

冬虫夏草
著者:梨木香歩
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2013年10月発行 新潮社 264p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

疏水に近い亡友の生家の守りを託されている、駆け出しもの書きの綿貫征四郎。行方知れずになって半年あまりが経つ愛犬ゴローの目撃情報に加え、イワナの夫婦者が営むという宿屋に泊まってみたい誘惑に勝てず、家も原稿もほっぽり出して分け入った秋色いや増す鈴鹿の山襞深くで、綿貫がしみじみと瞠目させられたもの。それは、自然の猛威に抗いはせぬが心の背筋はすっくと伸ばし、冬なら冬を、夏なら夏を生きぬこうとする真摯な姿だった。人びとも、人間にあらざる者たちも…。『家守綺譚』の主人公にして新米精神労働者たる綿貫征四郎が、鈴鹿山中で繰り広げる心の冒険の旅。

【感想】

   滋味かな滋味かな~。

   今から百年すこしまえ、
   京都に住む文士綿貫さんが
   愛犬ゴローを探して鈴鹿山中へ。

   綿貫さんが土地の人、人外の者たちと
   やさしく交流しそれから考えを深め、
   自然の美しさ豊かさに目を留め愛おしむ
   道中がゆるゆるとしみこんできました。

   それにしても
   梨木さんの書かれる日本語は美しい。

   そしていつものとおり
   「しっとりとした(湿気のある)わけのわからなさ」具合が
   素敵すぎます。

   謎はあちこちに残っていますが、
   わからないことはわからないままで読み終えて
   なんの不満もありません。

   というかそれがよいのです。

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