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ゆうとりあ  熊谷達也  



2009年3月発行 文藝春秋 376p

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

定年を迎えた佐竹は、妻と理想郷“ゆうとりあ”に移住するが…。“非会社員生活”の理想と現実をコミカルに描く、傑作長篇。

感想

   富山県の農山村にできた 新しいコミュニティ=「ゆうとりあ」。
   もともとの住民が離村したところを 建物をリフォームした上で
   売り出されたところです。

   川越に住んでいた佐竹夫妻は そこに移り住んで
   蕎麦打ちや畑仕事に精を出していきます。
   佐竹の目標は 蕎麦打ちのお店を出すことです。
   周りには それぞれの目標をもって移り住んできた人々と
   となりの地区の 前からすんでいる人々がいて
   互いに 自分のもつ生活に対する考え方の違いから
   ギクシャクしたり わかりあったりして 交流を深めていきますが
   野生動物の出現という思わぬ事態が出てきて・・・
   といったことが コミカルに描かれています。
   でも 野生動物との関わりという点は すごく学術的に
   説明されていました。

   佐竹の会社時代の同期の 北川と河村のその後も描かれていて
   佐竹との対比の中で
   団塊世代の夫婦のあり方について面白く読めました。
   熟年離婚を恐れるご主人方は 読んでいただくと
   奥様たちが 普段 何を考えられているかについて
   参考になるのではないでしょうか。

   ちなみに私は「老後は都心のマンションで」派です~~。
   田舎暮らしは絶対無理!ですね。

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